EVENT REPORT

Day1:11/9

間もなく冬に入ろうかという11月9日
一年をかけて準備が進められてきたAGESTOCK2013が、MAIHAMA Amphitheaterを舞台に開催された。
会場には海中のような空間が広がる。スクリーンに映されていた碇が上がり、開演を知らせる映像が流れると、待ちわびた観客の拍手が響く。今、出演者全ての夢を乗せた船が出港した。
Day1のメインMCしずるは観客席から登場。サポートMCには人気グラビアアイドルの杉原杏璃を迎え、早速コンテンツに移る。 最初のコンテンツ「笑才 2013」は、23歳以下の芸人No1を決める大会で、今年が二回目の開催となる。

ファイナリストは151組の応募者の中から熾烈な予選を勝ち抜いた「サツマカワRPG」、「ストレッチーズ」、「門出ピーチクパーチク」の三組。それぞれが違った持ち味を発揮し、観客を絶え間ない笑いの渦に巻き込む。会場の観客からモノを借りる一風変わったモノボケバトルもあり、会場と芸人が一体となって笑いを創り出した。 展開の早いネタで会場の笑いを誘った門出ピーチクパーチクが見事栄冠に輝いた。

また、投票集計の合間にはNIKEによる協賛ステージが行われ、AKB48チームAの永尾まりやがステージに華やかさを添えた。

 

青とピンクの照明が光るセクシーな雰囲気の中、一人目のゲストアーティスト青山テルマが登場。
一曲目二曲目を高らかに歌い上げ、三曲目は『マイエンジェル』。優しい赤系色で包まれる会場は大いに盛り上がり、しばらくどよめきが止まなかった。 最後の『Let’s Party』では三曲目から一変し、力強いナンバーで締めくくった。

次のコンテンツは、「A THEATER」

今年初めて行われた、音と踊りで紡ぐ芸術的コンテンツだ。
青い照明が広がる中、同じく青を基調とした衣装を身にまとった女性ダンサーが妖艶に舞う。一転して今度は激しいドラムのパフォーマンス。 湧き立つマグマのような赤と波しぶきのような青い塗料が飛沫を上げる光景は、見る者を圧倒する。 暗闇の中、どこからともなく美しい歌声が響く。客席に光が当たり、7人の歌い手たちが浮かび上がる。繊細なハーモニーは圧巻のパフォーマンスだった。 演奏が終わったところで舞台装置が動き、突如オーケストラが登場すると、会場からは驚きの声が上がるが、素晴らしい演奏が始まると会場には静けさが戻った。そのままオーケストラと歌い手が共にステージへ。音のミルフィーユとでもいうべき重厚な重なりを披露した。

MC三人が観客達にスタンディングを促すと、次のコンテンツ「ASOBIMANIA」が始まった。

ASOBIMANIAは“お客さんともっと盛り上がりたい”と始まった会場参加型のコンテンツで、プロと学生のコラボも見どころの一つだ。 会場にはサイリウムが配られ、ボルテージが上がる。原色の照明が使われ、盛り上がりを予感させるオープニングから、上智大学のG-Splash、サプライズゲストのあやまんJAPANゲストの豊満乃風が立て続けに姿を現し、とにかく観客を煽る。最後は豊満乃風、あやまんJAPAN、G-Splashが絡む。
「「AGESTOCKサイコー!!」」
会場は最初から最後まで熱気を失うことはなかった。

続いては「学生パフォーマンスショーケース」。二日間にわたり行われるこのコンテンツは、一番AGESTOCK“らしい”と言えるだろう。 全国大会優勝レベルの実力を持つ実力派ばかりだが、総勢200名以上のパフォーマーは全て学生だ。この日のために何か月も前から練習してきた大技の数々に、歓声が飛ぶ。 学生ダンサーのパフォーマンスに、一輪車での高速回転、軽快でリズミカルなダブルダッチ、世界でも珍しい男子チアなど目まぐるしく変わっていくステージに学生の可能性を感じる。 特に学生選抜ダンサーはこの日のためだけに結成されたスペシャルチーム。もはや風格すらある。クライマックスは全員でのパフォーマンス。その豪華で壮大なダンスに会場は大盛り上がり。学生たちのパワーをひしひしと感じ、刺激を受けた時間であった。

 

休憩をはさんで、今年大ブレイクのケラケラのライブアクトが始まった。 ドラマ主題歌でもあった『スターラブレイション』からスタート。二曲目にはメンバー二人が大阪出身という事もあり『たこ焼きソング』をチョイス。締めはアップテンポな『ろーりんぐでいず』で締めくくり、会場を元気にした。

 

ライブアクトのトリはSEAMO。一曲目は『ルパン・ザ・ファイヤー』、続けてゲストのAZUと共に二曲目の『心の声』をしっとりと歌い上げる。  三曲目は激しい曲調の『ROCK THIS WAY』。  最後は「今日はありがとう、“マタアイマショウ”」と、最大のヒット曲『マタアイマショウ』へ。

 

SEAMOのライブアクト後、MCたちが今日の感想を語ったのち、「ここからは実行委員会の皆さんにお任せします」と残してステージから姿を消す。 Day1に出演したパフォーマーが勢ぞろいし、最後を飾る。さながらもう一つのコンテンツを観ているようだ。 そして、全コンテンツの出演者から舞台中央に迎えられたAGESTOCK2013実行委員会代表の中島裕一朗が思いの丈をぶつけ、初日を終了した。

Day2:11/10

空一面に広がる曇天に一筋の光が差し込むような天候の中、二日目のAGESTOCK2013 in MAIHAMA Amphitheater が開催された。寒空の下、開場5時間前から並ぶ人もいるほどで、会場には満員となる約2000人が詰めかけた。  Day2のメインMCはキングオブコント準優勝の鬼ヶ島、サポートMCはDay1と同じく杉原杏璃が務める。

 

Day2最初のコンテンツは「Next Age Music Award 2013」
 “音楽にかける思いを集結し、彼らの無限大の可能性を伝えたい”をテーマに2009年に始まった音楽コンテストである。総勢100組を超える応募の中から二回の審査を経て選ばれた3組が優勝を懸け、演奏する。ハイトーンボイスと爽やかな楽曲で堂々たる演奏を魅せた「BOYS END SWING GIRL」、高校生とは思えない、透き通るような歌声で優しく心を包み込んだ「NatsuMi」、前の二組とは全く毛色の違うカッコイイ曲を演奏した「東京Monochrome」と三者三様のパフォーマンスに、観客も楽器の音に負けない声援を送った。
観客による投票審査の結果、独特の世界観を存分に表現した東京Monochromeが見事優勝した。

 

さて、このDay2でも3組のゲストアーティストが登場する。最初のゲストアーティストは弱冠19歳の女性シンガー「serena」アップテンポな『ピンクの弾丸』、『Dreamer☆Dreamer』を持ち前の元気そのままに歌い切る。MCをはさみ、今の自分から変わりたいと思う人に聞いてほしいという三曲目『CHANGE』を披露。コーラスもみんなで揃え、会場の一体感が大きく高まった。

 

会場が暗転し、堂々とした足取りで現れたのは注目女性アーティストの「片平里菜」。暖かな光に包まれる中で、静かに始まったのは『amazing sky』 二曲目『女の子は泣かない』は率直な歌詞で女の子の想いを歌う来年発売のニューシングル。三曲目『Come Back Home』では、故郷を歌った。

 

ここでいったん休憩に入るが、AGESTOCKはステージ上だけでなく、会場内の各ブースでも楽しむことができ、内容もバリエーションに富んでいる。中でも、全国の学生フリーペーパーの展示を行うFREE PAPER MUSEUMは例年以上の盛況ぶりだった。その他、各協賛企業のブースでもプレゼント企画が行われるなど、ステージ外でも楽しめる仕掛けが多くあった。

気持ちをリフレッシュし、Day1と同様に「A THEATER」へ。
初日と若干演出が違う所もあり、Day2でも観客を魅了していた。ここまで見てきた鬼ヶ島が「こんな規模でやるのすごいですねえ!」と驚く。しかし、まだまだAGESTOCKは終わらない。

Day1でも行われたASOBIMANIAにはこの日のスペシャルゲストとしてDJやついいちろうが登場し、会場に熱気の渦を起こした。2000人の観客が同時に動くと会場が、舞浜が揺れる。色とりどりのまばゆい光、緑色のレーザー光線が会場を駆け巡り、スクリーンには無心に体を動かす観客が映し出された。最後はG-Splashがやついいちろうと同じステージへ。やついいちろうの煽りに加わる。 次のコンテンツに向け、会場のテンションは最高潮に。

 

二日目となる学生パフォーマンスショーケースも圧巻だった。一日目以上に完成度の高い演技には、もはやため息しか出ない。 コンテンツのラストではそれぞれのグループが色違いのTシャツを着て一斉にステージに姿を現す。最後は全員が同じ振り付けで踊り、パフォーマンスの一体感を見せつけた。

 

そして最後のゲストアーティスト清水翔太がダンサーを引き連れて登場し、会場は大歓声に包まれた。 一曲目『GetBack』、二曲目『CREAM』を立て続けに歌う。ステージを自在に歩き回り楽しそうに歌う姿は強く印象に残った。  ヒット曲をカバーした『366日』では、会場のざわめきがピタリと止む。続いては『WOMAN DON’T CRY』とバラードが続く。珠玉のラブソング『君が好き』は普段はトリに持ってくる一曲。今回はAGESTOCK2013実行委員会のリクエストで別の曲を最後に歌うという。 「思い出があるから頑張ろうと思えるわけです。今日のAGESTOCKはみんなにとっても大事な“HOME”になると思うんですよ」と『HOME』を披露し、締めくくった。

そして感動のグランドフィナーレへ。
Day2の全てが詰まっているグランドフィナーレだが、最後が近づいているのだということを感じると寂しさは拭えない。 最後はAGESTOCK2013実行委員会の最上級学年がステージ上に現れる。観客全員の視線が注がれる中、代表の中島裕一朗があいさつをする。
「学生の熱意だけは絶対に失ってはいけない。だからこそ、僕らは挑戦し続けなければいけない。走り続けなければいけない」と語る中島の言葉には、団員全ての想いが詰まっていた。

 

AGESTOCKは大学生の夢、希望、時間が詰まった唯一無二のイベントだ。二日間、9時間。そこには時間以上の濃密なものが込められていた。
「AGESTOCKは文化であってほしい」そんな中島の想いは必ず受け継がれていくことだろう。
2日間、ご協力いただいた関係各所の皆様、ご来場いただいたお客様、本当に、本当にありがとうございました。