「NAMA2018」決勝戦開催!
「AGESTOCK2018 Summer Edition」
イベントレポート

2018年8月16日、マイナビBLITZ赤坂では夏の暑さに負けない熱気溢れるイベント「AGESTOCK2018 Summer Edition」が開催された。このイベントでは、「Next Age Music Award2018」という、Eggsもエントリーサイトとして今回協力をした学生音楽コンテストの決勝戦が行われた。会場は開演前から大勢の人で埋め尽くされ、 アリーナ内だけでなく入り口に設置されたブースも賑わいを見せていた。Marshallアンプのブースではアンプを背景にギターやハットなどの小物を使って写真が撮れた。ステージ前ではお客さんたちが開演を今か今かと待ち構えていた。

イベントが開演するとスクリーンにはオープニング映像が流れはじめ、イベントの幕が上がった。 オープニング映像の後,音楽と共に登場したのは、今回のイベントの MC を務める「鮎貝 健」である。J-WAVEやFM802を中心にラジオDJとして人気を博し、人気テレビ番組のナレーションやMC、さらには映画出演と幅広く活動を展開している。鮎貝は、「このコンテストは2009年の日本武道館から始まり、2015年新木場スタジオコーストにて一度終了したが、多くの期待の声により 3 年ぶりに復活した。」という今回のコンテストが開かれた経緯を説明する。「見事グランプリに輝いたアーティストにはなんと賞金 20 万円を贈呈します!さらに 12 月1日、2 日に行われる日本最大級の学生イベント『AGESTOCK2018 in TOKYO DOME CITY HALL』への出演権が与えられます!」という鮎貝の力強い声に会場は沸いた。

奮酉

ファイナリスト1組目に登場したのは「奮酉(ふるとり)」だ。奮酉は高校の同級生で結成。ボーカル/ギター/シンセの高田蒔(まってぃ)とボーカル/ドラム/シンセの河西愛紗(あいしゃ)の2ピースツインボーカルバンド。活動休止期間を経て活動を再開。ライブでは“2人にしか出来ない”“2人でしか出来ない”音楽を追求し、その独創的で唯一無二の楽曲スタイル、パフォーマンスが話題になった。2016年「RO69JACK」で入賞し、2017年には「SUMMER SONIC 2017」に初出演を果たしている。さらに、2018年8月に初の全国流通となる1stEP『はじめのセンセーション』をリリースしている。高田 蒔の透き通る声で演奏はスタートする。1曲目に披露したのは『シグナル』。 観客はステージにくぎ付けになった。2曲目に披露したのは『街』。二人の声が会場に響いた。

午前3時と退屈

続いて登場したのは「午前3時と退屈」だ。午前3時と退屈は2013年に結成。2014年高校生限定Liveイベント「スクールズアウト2014」で優勝。2016年12月発売のミニアルバム『成年の死生観』が下北沢SOUND CRRUSING×タワレコード渋谷店の共同企画「タワクル」で5週連続で2位を獲得し、2017年にはカナダツアー「Next Music From Tokyo」への参加やロッキング・オンが主催するオーディション「ROJACK for COUNTDOWN JAPAN 17/18」で約1000組の中から22組の入賞アーティストに選ばれるなど、10代にして国内、国外でのライブを経験し現在も活動中のバンドである。ステージに一人ずつ登場したメンバーに盛り上がりを見せる会場。1曲目演奏したのは、『東京ドリームランド』。独特なリズムで演奏開始。会場のミラーボールが輝き、まるでディスコのような世界観に観客を誘った。2曲目は本人たち渾身の一曲『拝辞』。鬼気迫る演奏をみせ会場のボルテージを最高潮にした。演奏後の MC鮎貝 からのインタビューには終始笑顔で応じ、観客を和ませた。演奏とのギャップが彼らの一つの魅力なのかもしれない。

Foi

3組目に登場したのは、「Foi」。Foiは日中ハーフのシンガーソングライター。2015年の冬にソニーミュージックThe Lesson 二期生合格を機に音楽活動を始めた。現在は都内のライブハウスを中心にライブを行い、セッショングループ「ぷらそにか」としても活動している。演奏が始まるとステージで輝きを放つ一人の女性に、観客の目はくぎ付けになった。二曲目に披露した『二人の口笛』は、リズミカルな楽曲。曲中で指を立て「シッ」とかわいくポーズをとる場面もあった。「お客さんが多すぎて、だんだん人に見えなくて、逆に緊張しなかった。」とFoiは話し、MCとのトークでも会場を盛り上げた。

the shes gone

10分間の休憩をはさんで4組目に登場したのは「the shes gone」だ。2016年に結成し、都内を中心に活動中で、略称はシズゴ。RO JACK for COUNTDOWN JAPAN 17/18優勝アーティストに選出され、「COUNTDOWN JAPAN 17/18 (MOON STAGE)」にも出演した実績ある男性4人組バンドである。温かみのある曲調で会場を包み込み、2曲目に披露した、『ラブストーリー』では間奏の部分で観客に手拍子を求めて盛り上がり、会場が一体となった。平凡な毎日を“ラブストーリー”と名付けて歌い切った彼らに鳴りやまない拍手が送られた。

Port Town FM

5組目、決勝戦のトリを飾ったのは、「Port Town FM」だ。「港町のラジオから流れてくる曲」をテーマに楽曲を作っている3ボーカル、5ピースバンドで、2018年2月から下北沢界隈を中心に活動を開始し、多様な要素を詰め込んだ海辺のインディーサウンドが多くの人の共感を生んでいる。秋頃に、1stEPをリリース予定だ。メンバー全員が港町で育ったという異色の生い立ちを持っており、2曲目に披露した『pure wave』は故郷、港町を連想させるような爽やかでポップなメロディーで会場を彼ら色に染上げた。

ゲストで登場したのは、「SHE’S」である。2012年「閃光ライオット」ファイナリストを契機にその高い音楽性が一気に注目を集め、2016年にメジャーデビューを果たしている。ボーカル井上竜馬の透き通るような歌声で始まった『Night Owl』をはじめとした彼らの自信作を次々に披露した。3曲目には、8月8日にリリースしたばかりの『歓びの陽』を披露した。聴けばきっと囚われる。旋律に愛されたピアノロックバンドは、5曲すべて熱のこもった演奏をみせた。

出演者及び、ゲストのパフォーマンスを終え、残るはグランプリの発表を含む表彰式である。ファイナリスト5組が登場し、まず発表されたのは、オーディエンス賞。オーディエンス賞は、決勝ステージのパフォーマンスが終わったあと観客に1人2票、5組のアーティストの中から選んで投票をしていただき、得票数が一番多かったアーティストに贈られる賞で、賞金5万円が贈呈される。オーディエンス賞が贈られたのは、爽やかかつ力強い演奏で観客を魅了した、「the shes gone」 だ。 続いては夢アワ賞。夢アワ賞は2019年2月25日に開催する国内最大のソーシャルイベント「みんなの夢アワードナイン」内にて受賞バンドの楽曲がイベントの公式ソングとして、またAGESTOCKが担当するオープニング映像の挿入歌として起用される。さらにワタミ系列店舗で利用できる2万円分の商品券も贈呈される。受賞したのは、鬼気迫るパフォーマンスで観客の度肝を抜いた、「午前3時と退屈」だ。 そしていよいよ最後はグランプリの発表。グランプリに輝いたのは、ギター一本の弾き語りで観客を虜にした女性シンガーソングライター「Foi」だ。受賞の感想を聞かれると「嬉しすぎてうまく伝えられないが、とても嬉しい。12月のイベントも頑張りたい。」と話した 。会場からはファイナリスト5組にもう一度惜しみない拍手が送られた。

表彰式の後、MC鮎貝とファイナリスト、観客の皆さんと一緒に記念撮影をしてイベントは締めくくられた。コンテスト名にも含まれている「Next Age」という言葉は、その名の通り「次くるアーティスト」を指すのだが、このコンテストを通じて未来の音楽シーンを盛り上げるNext Ageが発掘された瞬間を、会場にいる人全員が目撃した。ファイナリストの今後の活躍、またグランプリを受賞し12月1日、2日に開催される「AGESTOCK2018 in TOKYO DOME CITY HALL」に出演するFoiから目が離せない。