【学祭JACK2019】美大の芸術祭で一番芸術的な人を探せ!

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最近急に寒くなってきて、秋だなぁ…と実感しています。

季節の変わり目は体調崩しがちです。どうも、まるです。

秋といえば学祭シーズンですよね。

各大学で今年も盛り上がりを見せてくれそうですね!!

ちなみに僕は生まれてこの方、たったの一度しか大学の学祭に行ったことがありません。

今回の学祭JACKで様々な大学の学祭へ足を運ぶことが、ちょっと楽しみだったりします。

(学祭JACKについてはこちらの記事をcheck!!)

記念すべき第一回目の今回は、武蔵野美術大学芸術祭に潜入取材してきました!!

美術大学の学祭は何かと気になる

美大生が作る学園祭って皆さんはどんなイメージですか?

僕のイメージでは、普通の大学よりも、この学園祭に出展するものが一つの集大成になったり、一つの区切りとしてどの学生も全力で取り組んでいるのではないかな?と思います。

なので、学園祭が1つの美術館のような特殊な世界になっているのかな、と思います。

偏見です。勝手なイメージです。

今回は、そんなムサビでたくさん芸術的な人を探したいと思います。

その名も、、、

芸術祭で最も芸術的な人を探せ!

はい。ムサビで芸術的な人、取材班一同の主観で探しに行きました。

毎日ゲリラライブをする個性派バンド“COFFEE & RiCE”

情報収集をしていると、普段から毎日ゲリラライブを行うという破天荒なバンドがいると有力情報を得たので、MAUロック研究会ライブ小屋でライブを見あとに、出演後に噂のバンドを突撃インタビューをしました。

COFFEEさんこと大森寿一さん/RiCEさん小路咲さん

お二人とも 造形学部 デザイン情報学科 で学修されているそうです!!

グループ名の由来は大森さんがコーヒー好きで、小路さんがご飯をたくさん食べるため、好きなものを掛け合わせたことが由来みたいです!!

トリッキーであまりおいしくなさそうだな、と思いましたが覚えやすそうでおしゃれな名前ですね(笑)

結成までの経緯を聞くと、大森さんが昨年の春に小路さんにフラれ、それを原動力に失恋シンガーソングライターをしていたところ、昨年末に小路さんが大森さんの曲に興味を持って一緒に活動することになったということみたいです。

素敵な結成秘話ですね…エモい

毎日ゲリラライブを本当にやっているのかを聞いたところ、、、

大森さん「ほぼ毎日お昼休みに歌ってます。徹夜明けで顔がパンパンでもやりますよ!」

小路さん「みんな休憩しているので、遊園地のショータイム的なノリで聞いてくれればいいなと思います。」

本当にやっていた(◦_◦)

まる「どうしてゲリラライブを始めたんですか?」

小路さん「12号館を見て、ステージみたいだなって思って夏休みにあそこでゲリラやろうよ!って誘いました。」

大森さん「あとは、だれもやっていなかったですしね。」

だれもやってなくで、ステージみたいなのがあったからゲリラライブをやろうというその発想がずば抜けています…

まる「ライブでは、ギターとは別にオーブントースターや空き缶などを用いて演奏していて、演出がとてもユニークだと思ったのですが、どうしてそのような演出なのですか?」

大森さん「オーブントースターなんかは、拾い物なんですよね。ガラクタみたいなものでもいい曲作れるじゃん!みたいなところから始まりました。コンセプトとして、日常の音を切り取って曲にしているんです」

小路さん「その場で音もサンプリングをするので、beatがリアルタイムで作られていってるのが売りです。今回のリンゴを切る音は失敗してしまいましたが、とにかく楽器として面白いものを使っているので、音楽エンタテイメントのような、ショーみたいな空間を作っています。」

ガラクタをあえて使い、音もリアルタイムでサンプリングするので、ライブの時はよりオリジナリティが出てるたと感じました!!
こういった普通の人では思いつかない発想が素敵だなって思いました!!

ちなみにインタビュー中もライブで使ったリンゴを食べながら答えていて、自由すぎて素敵だと思いました!(?)

2人とも、最初は特にやりたいことがないままムサビに入学したみたいですが、入学してからこうして音楽活動に一生懸命に打ち込んでいて、素敵だと思います!!

将来の夢は2人で同時に「アメリカ~!!」と青空に叫んでくれました!!

音楽活動に全力を注いでいるお二人は、曲もすべてオリジナルで、CDも販売しているようです!!

気になる方はぜひCOFFEE and RiCE の公式Twitterをチェックしてみてください!!

喫茶 回転木馬

高校時代からの友人で、同じスペースで別々の展示販売をしているというお2人にインタビューしました!!

造形学部 視覚伝達デザイン学科
3年 安永彩夏さん

環境デザインという講義で、地域の方とのワークショップを中心に学修されているそうです!

造形構想学部 映像学科 4年 湯浅美丹

湯浅さんは、写真専攻で、主に写真を作品にしているみたいです!!

まる「“回転喫茶木馬”のコンセプトは、何ですか?」

安永さん「パンフレットに載せてあって、『時計の針が夜中を廻るころ、ノスタルジックな世界へご招待。ようこそ喫茶 回転木馬へ』というポエミーな感じなんですけど、私が考えました。」

湯浅さん「私が普段キャラクターを作っているので、そちらの展示をしていて、統一のテーマを喫茶店にしようということで、あわせてアクセサリーやイラストを描きました。」

コンセプトの世界観が特徴的だと感じたので、試しに展示品のプロモーションを無茶ぶりでしてもらいました(笑)

まる「今回の展示について、10秒でプロモーションしてください!」

湯浅さん「私が普段展開しているキャラクターをTwitterでイラスト掲載したり、グッズも販売しているので、よかったら応援してください!」

最後に2人の将来の夢をお聞きしました!

安永さん「今、授業で人のためになることを中心に学修しているので、これからもデザインを人のために役立てたらいいなと思っています。」

湯浅さん「卒業したら、作家活動をしようと思っているので、今のキャラクターなどの制作物を通して、誰かの癒しとなるような作品を作れる人になりたいなと思っています。」

2人とも自分がやりたいこと、なりたい夢とあった制作をしていると強く感じました!!

これからも夢に向かって頑張ってほしいです!!

魚の惑星

とある展示室の入り口を通った瞬間何やら不思議な作品が視界に入り、立ち止まらざるを得なかった。

そんな作品を制作した方がお弁当を食べながら座ってたので思わず声をかけてしまいました。

造形学部 映像学科3年 トシオカユリナさん

今回の展示について聞くと

トシオカさん「私は、アニメーション専攻ではありますが、今回は、『空間×インスタレーション』というアニメーションだけの起承転結で終わるものではないものを展示しています。」

まる「インスタレーションというのは何ですか?」

トシオカさん「インスタレーションというのは、空間と映像を掛け合わせた表現方法で、プロジェクションマッピングに似たものだと、認識しています。」

プロジェクションマッピングは、東京駅などで冬の季節などよく見かけますよね!!

小さいころからムサビに通うのが憧れだったというトシオカさんに、展示販売品について例の無茶ぶりをしてみたところ・・・

まる「今回展示販売ということですが、一押しのものを10秒でプロモーションしてください!!」

トシオカさん「やっぱりこのアクリルキーホルダーですね!もう現品のみなんですけど、一番お勧めしてます!他はステッカーなんですけど、友達もMacとかに貼ってくれてます!」

まる「すごい嬉しそうにプロモーションする! すごい不思議な作品だなって思ったんですけど、この作品のコンセプトは何ですか?」

トシオカさん「地球上で最後に生き残るのは魚なのではないか?という説を耳にしたことがあり、それをヒントに魚の惑星“チキュー”を考えました。これは、今の地球の未来の姿です。」

深い… 世界観が独特で、考えたものを実際に、一つの作品として表現できて、魅力的だと感じました。

お話聞けて良かったです!!

なんか心が芸術的になった気分です。多分勘違いです。

トシオカさんの将来の夢は、ゲームグラフィックデザイナーを目指しているそうです!!

ぜひ叶えてほしいです!!

その時は僕もトシオカさんがデザインしたゲームをやって圧巻されるでしょう。

yume no hako

大きめの部屋を使って展示している方に取材したいなと思い、散策していると、何やら夢の中みたいなふわふわした部屋を見つけました。

中に入ると、3人の女性がいたので、声をかけてみると、10人ほどいる制作チームのうちの3人みたいです!!

代表者の方がいなかったので、戸惑いながらも取材受け入れてくれました!!

 

4年 夏目ななこさん/4年 臼井えみこさん/4年 井上明日香さん

3人とも造形学部 工芸工業デザイン学科 テキスタイル専攻で、テキスタイルデザインという布や糸を使って制作をしていそうです!!

まる「今回の展示のコンセプトを教えてください!」

夏目さん「テキスタイルの展示は、基本的に触るの禁止なことが多いのですが、せっかく質感のあるものを制作しているので、見て触れられる展示を意識しました。『夢』をテーマに11人が各自制作したのですが、人が眠っているときに吸ったクッションのたまり場という風にしてて、『このクッションで眠りにつくと、そのクッションに描かれている『夢』を見ることができる』というコンセプトにしています。」

コンセプトと展示の世界観がとてもマッチしたものになっているなぁと感じました!

眠りにつきたい…。

そんな夢をクッションで表現している皆さんに将来の夢を伺いました!!

夏目さん「具体的にやりたいことは決まってないのですが、布や糸などの素材が面白いなって思うので、そういった分野に携わりたいと思います。」

臼井さん「今まで作ったり書いてきたりとしたことを4年間続けてきたので、それをやり続けられればと思います。」

井上さん「高校の時から、自分がおばあちゃんになったらまろやかな生活を送りたいな、と考えてて、その傍らちゃんと自分で作品を制作しつつ、まろやかに生活できたらいいなと思います(笑)」

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ここまで、4組のムサビ生にお話の様子を読んでいただきました。

いかがだったでしょうか?

 

個性的な方が多く、お話を聞いていてもっと詳しく知りたいなと思うことが多かったと思います!!

また、僕自身がインタビューして感じたのは、ムサビ生は自分自身が学んでいることを本当に興味深く熱心に学修しているんだなっておもいました。

僕にはあまりないことなので、感心してしまいました…。

やはり自分が好きで学んできたことを精一杯表現できるのが、武蔵野美術大学の芸術祭の大きな特色だと思いました!

 

本記事では取り上げていませんが、芸術祭では展示、イベントのほかにもフリーマーケットでムサビ生のハンドメイド商品を購入できたり、サークルを中心とした模擬店など、様々な美術大学らしい企画がありました!!

美大生とは普段かかわりがないので、様々なお話を聞けてとても良い刺激を受けることができました!!

気になった方はぜひ、来年の武蔵野美術大学 芸術祭に足を運んでみてはいかがでしょうか?