少年とタピオカの出会い

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ある日、僕はタピオカという名の奇妙な粒の入った飲み物を口にした。初めは、ただ黒い正体不明な粒が入った甘ったるい飲み物でもはやあの粒は不必要ではないかとさえ感じていた。しかし、どうやら女子高生や女子大生に好評を博しており、もはや馴染みのない者はいないほどであった。

インスタグラムのストーリーには、毎日のようにタピオカやタピ活と騒ぐ者たちが溢れかえり、街に赴けば、電車の中、学校への道中、あらゆる場面でタピオカという単語を耳にするほどだった。そんなにも現代の若者たちが惹起させられるのだろうかと疑問が芽生えた僕は、代官山にあるタピスタというお店で黒蜜の入ったタピオカを嗜んだ。

元より、流行に無頓着な僕であったが、気づかぬうちにその趨勢に刺激されていることを肌に感じていた。そして、あの正体不明と揶揄していた黒い粒を口にし噛むや否や、僕はこの黒い粒の虜になっていた。装飾であるとさえ感じていたあの物体は、噛めば噛むほど黒蜜の風味が口に広がり、そこに流れ込む甘い液体とともに妙々たる組み合わせを成していた。タピオカという、以前までは得体の知れないものと感じていたこの飲み物は、僕を瞬時に虜にし、その大衆性を直感的に理解させた。そんなタピオカという飲み物を、僕はこれからも飲んでいきたい。

出典:「タピオカとの初対面」より

 

みなさんこんにちは、ライターのRyuです!

最近、ある食べ物(飲み物)が流行ってますよね? 皆さんご存知の、そうタピオカです!今回、そんな僕とタピオカの出会いを随筆風に書いてみました。いきなり謎のタイトルによくわからん文章が書いてあって意味がわからないと思った方もいるかも知れませんが、これからもこんな感じの記事も書いていこうと思うので是非読んでみてください!