『Daisycall』ステージレポート 【Next Age Music-vol.2-】

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2024年9月29日(日)下北沢 DaisyBarにて大学生主催の対バンライブ「Next Age Music -vol.2-」が開催されました。

今回は、トリを飾った京都青春パンクバンドDaisycallのステージレポートをお届け。

Daisycall ステージレポート

「優しいパンク」を見事に体現したステージに圧巻

「60分間大切に優しく歌います」というVo.しゅんしー。の言葉から始まった一曲目『わがまま』「何か一つでも持って帰ってください。一緒に歌おう。」と観客一人ひとりに寄り添うようなまなざしに引き込まれた。続く『アカネイロ』『ありのまま』ではメンバーが柵に乗り上げ煽る姿で会場のボルテージを一気に上げ、圧倒的なパフォーマンス力を見せつける。

『オーバーブルー』でさらに会場の心を鷲掴みにし、南無阿弥陀仏のメンバーもステージの後ろから拳を掲げる。2バンドの仲の良さが垣間見え、両バンドのファンが大盛り上がり。

君は今日も生きてるから 大丈夫君だけの道を進め

「誰もさみしくない空間を作りたいと思ってます。」「仲良しで大好きな南無阿弥陀仏と2マンできてとっても嬉しいです!」というVo.しゅんしー。の言葉から続く、『春風とともに』激しいサウンドの中にも垣間見えるバンドのやさしさで思わず会場中に笑みが広がり、大きな掛け声が響き渡った。

温まってきた会場に向け、「俺たちだけの場所にしよう」と投げかけ『タイムマシン』へ。この歌から、ライブハウス、そして“Daisycall”という秘密基地へ観客を誘い込む。「そばにいるから!ずっとそばにいてくれ!」という叫びに歓声が上がった。

孤独なんて僕がぶっ飛ばすから

続いて披露された『アイタイ』、20代ならではの純粋な片思いを乗せた新曲『ついで』。ステージが秋らしいオレンジ色のライトに照らされる中、この夏の思い出が蘇るようなギターソロが印象的だった。

夏の終わりの曲『青いままで』は、日々の苦しみに寄り添ってくれているような優しくも、魂をぶつけ合う様な時間が流れた。続く『soda』では、Daisycallの優しいロックの世界に会場がさらに包まれた。

「地獄みたいな日があって、死にたくなるような日があって、自分のことを嫌いになる日が沢山あって。それでもいつか、あの日があったからまた今日も笑えてるって思いたい。音楽はそうであってほしいなと思います。君が辛かった時、辛かったことがあるから今日が楽しいんだなって思えるように。そんな愛すべき日々に。」

それから披露された『愛すべき』は、優しいまなざしを目の前にいるあなたに向けながら強く熱く演奏された。

数えきれないほど涙を流しても それでもまだ歌いたい

「優しく歌いたい。優しい気持ちがライブハウスという場所で伝染していきますように。」と『さよならレイディ』

事前インタビューの段階から自ら「バラードがDaisycallの良さでもある」と語り、南無阿部陀仏のメンバーも演奏を熱望していたこの曲。Daisycallというロックバンドが謳うからこそスッと入ってくる愛情から、音楽のやさしさが会場全員に伝播した瞬間だった。

どん底だった俺を助けてくれたのがライブハウスという場所で、音楽というものでした。

ステージ後半、Vo.しゅんしー。のMCに。自身の学生時代を思い出し、ライブハウスという場所への想いを語った。

「実は高校の時に目指していた夢があって。人生をかけて頑張っていたんですけど、その進路には進めなくて、そのとき俺は人生で初めて挫折というものを知りました。それで志望していなかった大学に通うことになって、俺はこの先何をしていくんだろう、大学辞めようかなと思ったりしてたんです。そんなときにフラッと遊びに行ったのがライブハウスだったんですよ。めっちゃかっこいいライブを見て。心の奥底が震えるくらい感動して、これかも!って思って。その時の衝動で俺は音楽を始めて、その衝動が今でも続いています。死んでもいいやと思うくらいどん底だった俺を助けてくれたのがライブハウスという場所で、音楽というものでした。」

「もしかしたら、そのときの俺みたいに何をやったらいいか分からなかったり挫折したりってことがあるかもしれないけど、今日のこと思い出してちょっとだけ楽になってもらえたらいいな。俺は音楽ができて幸せです。これだけの人の前で歌えて幸せです。一歩ライブハウスの外に出たら、真面目にやってても報われないことだらけ。みんなにも心がワクワクするような好きなものがあってくれたらいいなと思います。俺はいま胸を張って幸せだと言えます。めちゃくちゃ幸せになるために歌うから、めちゃくちゃ幸せになっていってください!

その思いを乗せたまま鳴らす『アフタースクール』に盛り上がりは最高潮に。

「泣きたかったら泣いたらいいし、笑いたかったら笑って、叫びたかったら叫ぼうぜ!」ありのままの姿で等身大にメッセージを送り続ける彼らからの言葉に涙する人も。Daisycallの音楽を、愛情をもっと浴びたい。そう心から強く思わされた。

そして急遽披露された『明日なんて』で会場の1番後ろまでが拳を掲げた景色には、60分間で“DaisyBar”という空間を“Daisycall”のモノにした瞬間と彼らとフロアの間の紛れもないやさしさで繋がれた絆が表されていた。

「これからもライブハウスで音楽を愛してくれ!」という言葉と共にDaisycallのラストソングとなった。

その日限りの特別なアンコール

アンコールでは、Daisycallの『ありのまま』を高速バージョンで南無阿弥陀仏と共に披露。互いのファンも一つになる今夜限りの特別ステージで、「Next Age Music -vol.2-」の幕が下りた。

公演を終えて

1時間通して、メンバーの目線が特に印象的だった。インタビューの時から「メンバー全員対お客さんでやっている」という言葉もあったが、その言葉の通りボーカルだけでなくメンバー全員がライブハウスの端から端まで、誰も置いていくまいと言わんばかりに目線を送っていた。

数えきれないほどの遠征や自主企画で多くのファンを惹きつけている彼ら。その圧倒的爆発力を持つライブパフォーマンスはもちろんだが、全てのステージでメンバーが抱く1人1人のお客さんへの愛や思いも彼らをさらに大きなステージへと導いているのではないかとも思わされる。

ライブハウスでの衝動から音楽を始めた人間が、また新たに音楽の力を体現し誰かを救う存在になっている。ライブハウスという場所の存在意義が詰め込まれたようなやさしいステージだった。

メンバーからのコメント

当日の感想

Vo.しゅんしー。みんなのおかげで最高の1日になりました!特大シンガロングめーっちゃ気持ちよかったです、ありがとう!ステージから見えるフロアのみんなの表情がとても素敵で音楽が大好きな気持ちが沢山伝わりました!僕自身も改めて初期衝動を思い出して音楽がより一層大好きになりました!またライブハウスで!

Gt.アカサカ初めましての人もいつも来てくれる人も沢山来てくれて嬉しかったです!ライブを見てくれてる時の表情や、大きなシンガロングをしてくれたり、皆がライブを全力で楽しんでくれていて僕自身も凄く楽しくライブができました!ライブハウスが初めてだった人も多かったと思います。今回のライブがこれからもライブハウスに来る一歩になってくれたらいいなと思います!

Ba.フクロウ素敵な1日をありがとうございました!学生の時間ていうのはあっという間でその時に何をしてたとかどういう気持ちやったかとか今でも思い出すくらい自分にとっては財産みたいな物です。この1日も時間が経ってあの時ああいう気持ちやったなーとかを思い出して何か大切な物を思い出したり気付けたりしてもらえたら嬉しいです!その1日に携われて非常に光栄です!ありがとうございました!

Dr.やなぎ1日すごく楽しく幸せな時間を過ごさせてもらいました!改めてライブの楽しさ、熱くなる気持ちを奮い立たせてもらいました。これも来てくれたみんな、主催の方々のおかげだと思ってます。ほんまにありがとうございました!

来場者へのメッセージ

沢山のご来場ありがとうございました!みんなの力強い拳と大きな声に沢山のパワーをもらいました!一緒に最高の景色を作れたことを誇りに思います!

あの景色がみんなにとって僕達にとって、宝物でありますように!またライブハウスで会えることを楽しみにしてます!

団体へのメッセージ

改めてお誘いいただきありがとうございました!こんなに素敵な日になったのは紛れもなく主催のみんなのおかげです、沢山の愛をありがとう!

学生達で作るイベント、おそらく当日に至るまで楽しいことだけではなかったと思います。ですがこれだけ多くの人を笑顔に出来るイベントを作り上げたこと、きっとこれからの財産になるのだと思います!みんなと一緒に1日を作れたことを誇りに思います!

これからも音楽で多くの人を笑顔に出来るイベントを沢山作っていってください!また現場で再会出来ることを楽しみに僕達も音楽と向き合い頑張ります!ありがとうございました!

セットリスト

1.わがまま

2.アカネイロ

3.ありのまま

4.オーバーブルー

5.春風とともに

6.タイムマシン

7.アイタイ

8.ついで

9.青いままで

10.soda

11.愛すべき

12.さよならレイディ

13.アフタースクール

14.明日なんて

En.ありのまま

プロフィール&ライブ情報

京都青春パンクバンド『Daisycall』

圧倒的な熱量の中に隠されたどこか儚さもある歌詞と気持ちのいいメロディーをかき鳴らす青春パンクバンド。誰一人として置いていくことのない、一人一人と向き合ってくれるライブは一度見たら夢中になること間違いなし!

誰一人として置き去りにしない、そんなDaisycallの一員になるチャンスを見逃すな!

MEMBER ( L → R )
Dr. やなぎ
  Vo. しゅんしー。
Ba. フクロウ
Gt. アカサカ

「泣いて笑って進んでいけツアー」

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イベント概要

名称 Next Age Music -Vol.2-
日時 2024年9月29日(日)
開場 18:00  開演 18:30
会場 下北沢 DaisyBar
主催 Next Age Music Award
(AGESTOCK実行委員会)
ゲスト 南無阿部陀仏 / Daisycall
チケット https://w.pia.jp/t/nextagemusic2/

※本公演は無事終演いたしました。ご来場ありがとうございました。

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