秋も深まってまいりましたが、「○○の秋」のひとつ、芸術を楽しむ機会を作りませんか?🎨
今季、新国立劇場バレエ団では、昭和100年を記念して、委嘱作品・世界初演『街の灯』を上演しています!🎩
『街の灯』とは?
このタイトルを初めて目にした方も多いかもしれません。
ここでは、原作映画『街の灯』について簡単にご紹介します!
『街の灯』(原題:City Lights)は、かの有名な喜劇王・チャールズ・チャップリンが監督・脚本・製作・主演したコメディ映画です。サイレント映画ですが音楽付きのサウンド版として公開されました。
1931年の上映当時、アメリカではトーキーと呼ばれる、いわば台詞のある映画が流行していました。それに対抗してチャップリンは「世界中の人々が、言葉の壁なしに楽しめる映画を」という思いで作ったのです。この『街の灯』はそんなチャップリンのもっとも優しく、そして長く愛されてきた傑作のひとつとされています。
あらすじ
主人公は街を渡り歩くリトル・トランプ(放浪者)。ある日、盲目の花売りの少女に出会い、彼女がトランプを大富豪だと勘違いした縁から、彼は恋に落ち、助けになれることはないか考えるようになります。その中で、トランプは酒に酔って自殺を図った大富豪を助けたことにより、彼と友人になります。しかし、大富豪は素面に戻るとトランプのことを忘れてしまい、冷たく突き放してしまうのです。この繰り返しの中で、トランプは大富豪から金銭的な援助を受けたり失ったりしながら、少女のために奔走します。コミカルな過程を経つつも、こうした出来事を通じて、彼の献身的な気持ちと、周囲の誤解がもたらす困難が描かれていきます。
この、くたびれた紳士の姿をしたリトル・トランプこそ、私たちがよく目にするチャップリンのお馴染みのキャラクターです。チャップリンの作品の出発点のひとつとも言えます。
バレエ『街の灯』の魅力
今回の記事では、原作映画ではなく、バレエの『街の灯』に迫っていきます。
もちろん、映画を鑑賞した後に劇場に足を運ぶのがおすすめです!しかし、バレエのシナリオもかなり原作準拠なので作品の世界観を楽しむ手段としてはイチオシです💃
魅力① 高い再現度
今回のバレエ公演でのストーリーは原作映画とほぼ同じになっています。一部、舞台性をよりよくするために追加されているキャラクターはいますが、物語の展開はチャップリンが描いたものと一緒です。むしろ、映画では映っていない人物が同じ舞台上にいたり、踊りによる表現が加わったりして、原作とは異なる側面から作品にアプローチされています。
これにより、原作ファンならば「あの名シーンが!」と感動し、チャップリン初心者ならば「素敵な世界観!」と楽しむことができるのです。
魅力② ダンサーたちのテクニック
ここで、「バレエは身近じゃないからなぁ...」と感じる方もいるでしょう。そんな方にこそ、この作品はおすすめです。というのも、この作品はハイレベルなダンサーの踊りと演技のどちらも楽しめるものになっているからです。
バレエという舞台芸術はチャップリンのサウンド版サイレント映画に似て、音楽とともに台詞なしで上演されます。映画との大きな違いは表現技法が踊りとマイム(身振り手振り)だということです。踊りに関しては、プロが出演しているだけあって非常に高度な技術です。また、映画よりも遠くから鑑賞されることが想定されているのでマイムは単純で分かりやすいものとなっています。
更に、古典的なバレエ作品よりも身近な、リアルな情景を描いているので、没入感が高いです。
バレエを見たことがない方でも、眠くならずに最後まで楽しめるはず👀
最後に
筆者が新国立劇場バレエ団『街の灯』の初日公演を見てきた興奮からこちらの記事をお届けしました。
忙しい生活の中では、芸術に触れる機会は貴重ですが、少しでも多くの作品に出会うことで見聞が広がり、日々がより楽しくなると思っています。
この記事が皆さんのバレエの世界、チャップリンの世界の入り口になったらうれしいです!
公演情報
昭和100年記念公演
令和8年度(第81回)文化庁芸術祭主催公演
新国立劇場バレエ団
街の灯
<新国立劇場バレエ団委嘱作品・世界初演>
City Lights
公演期間:2026年10月23日[金]~11月1日[日]
↓公式HP
街の灯 | 新国立劇場 バレエ
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