【~前編~「moni」ロングインタビュー】「moni」のはじまり

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“かわいい”楽曲の裏には“不良”に憧れた過去、、?

なんかもう、ことごとく不良がかっこいいと思ってて(笑)。(サラ)

ー学生時代のことを聞かせてください。

サラ:小学校のときは、結構真面目で。ほんとに遅刻とかしなかったんですよ(笑)。

アダム:ほんとに(笑)?

サラ:ほんとに!翌日の準備もちゃんとしてたし、ほんとに偉かった。偉さで言ったら人生の全盛期(笑)。そのときは「嵐」とか聞いてて。地元が八王子なんですけど、ヤンキー多めだったり、ちょっと崩してるのがかっこいいみたいな人が多かったから、中学入ったら「チャラい方がかっこいいんだ」と思って。

アダム:サラちゃーん!!

サラ:もういろいろ崩すみたいな。あえてやってみたりしたんですけど、あんまうまくいかなくて(笑)。「だめだなー」と思って。その時にちょうど吹奏楽部に入ったけど、なんか合わなすぎて1年のときにクラリネット折っちゃったりして(笑)。

アダム:落として?

サラ:合奏中に膝に置いてて、ふっ!て力折れたらパキって(笑)。「壊したなー」「これ居づらい」と思って辞めて。そこから、「勉強とかするしかないな」と思ったときにラジオにハマって。そこでバンドとかの存在知って「ロックってかっこいいじゃん」ってなって、今に。

アダム:サラちゃんのグレようとした時期が(笑)。

ハルト:一緒にライブ出たときの帰りに聞いて「マジか!」と思って嬉しかったのよ!(笑)

ーいろいろ崩してみたというのは具体的に何を崩してみたんですか?

サラ:制服の着方だったりとか、鞄をあえて潰すみたいのとか、、。なんかもう、ことごとく不良がかっこいいと思ってて(笑)。

アダム:あったなー。

ハルト:アダムくんはありそうだな。

「うわもう無理!」って思って逃げたら「どこまでも追いかけるからな!」みたいに言われて。(アダム)

アダム:勉強しろっていう親だったのもあって小6で中学校の受験して、中高一貫の自称進学校みたいなとこに入ったんです。それだからあんまり趣味もなくて。ある日、文化祭でドラム叩いてる人見て「めちゃかっこいい!」と思って。その人に連れてかれてライブハウスに遊びに行って、なんかもう「かっこいい!」ってなっちゃって。それでその人と仲良くなりたくてずっとスタジオで、高校行かずにギター弾いたりとか。あ、そのスタジオで「moni」は2つ音源録ったんです。

アダム:学生時代は、勉強とかよりも自分の趣味に夢中になりすぎてたから、あんまり学生らしい感じではなかったですね。周りの友達のおすすめで中学生のときは「BUMP OF CHICKEN」とか聞いてて、どんどんライブハウスに行くにつれて、そこでできた知り合いに「こういうバンドがいるよ」とかって海外のバンドとかも教えてもらったりとかして。そこがいろいろ自分の音楽のルーツみたいな感じになってるかな。

アダム:僕もヤンキーに憧れてたことがあって(笑)。無理やり単車を買わされて乗ったりとかしてた(笑)。俺が、クラスではオタクの人とも仲良くなれるし、カーストが高いちょっと意地悪系の人とも仲良くできて中途半端で。ガチヤンキーと1回絡んでみたんだけど、そこでの俺のあだ名が「オカマ」で(笑)。「おい!オカマ来ーい!」とか言われてずっとパシリにされてて(笑)。「いやきついっす!」ってなって集団を抜けようとしたの。そしたら「お前逃げられると思うなよ!」みたいに言われて。本名でライブとかするとエゴサされちゃうんで、「なんか適当に、何でもいいから」と思って「アダム」ってつけて、弾き語りとかやってたらそのあだ名で呼ばれるようになっちゃって。あんま納得はしてないですけど、そのあだ名で活動やってます(笑)。

ハルト:そうだったんだ!(笑)

アダム:ヤンキーから逃げなきゃって思って。ほんとに殴られるんで(笑)。

ハルト・サラ:(笑)

ハルト:本名が恥ずかしいからかと思ってたよ。

アダム:ちがうちがう。

ハルト:めちゃめちゃ下っ端の感じなんだね。

アダム:「うわもう無理!」って思って逃げたら「どこまでも追いかけるからな!」みたいに言われて。でも何年後かにたまたま地元に帰る時期に、駅のとこでたまたまその時の1人に会って「頑張ってるらしいじゃん」って言われて、そのときは優しかった(笑)。

ハルト:アダムくんって音楽やるために生きてるって感じだね。完全に音楽に繋がってそうな感じがする。

アダム:おもしろかった。

ハルト:おもしろかった?大変だったじゃなくて?

アダム:大変だったけどおもしろかった。こういう世界もあるんだって。それまで真面目に勉強しろって言われて、かなり親からプレッシャーかけられたりとかしてたんで。そのときは「はあ、、」って思って勉強してたけど「これやりたくない!」って、音楽に逃げた感じがします。

ー新しい人の懐やコミュニティに入っていくハードルが低いということですかね。

アダム:たしかにそういうとこはあるかも。ヤンキーの話も。人付き合いが得意なわけでもないけど勢いでいっちゃうみたいな、勢い任せなところはあるかも。今も、新しいメンバー見つけてやってるし。なんか言ってたよね、「アダムくんはガバガバだ」みたいな。

ハルト:そうそう。誰にでも会いそうな印象は持ってたけど、それちょっと違ったけどね。全然ガバガバじゃなかった。最初に会って楽しかったからこうやって続いてるんだと思う。

アダム:てか、ハルトの歌が好きっていうのがあるから。

氷室京介に憧れた少年時代

俺は、中学2年生のときに「音楽でいきたい」っていうのは決めてたんだけど、楽器に大学生まで1回も触らないの(笑)。

(ハルト)

ーハルトさんの学生時代はどうでしたか?

ルト:2人とも面白すぎるんだけど、俺には何も無くて(笑)。俺は、中学2年生のときに「音楽でいきたい」っていうのは決めてたんだけど、楽器に大学生まで1回も触らないの(笑)。高校生の頃、お父さんに楽器を買って欲しいってお願いしたんだけど「続けられるかな」ともぼやいてて。「そんなこと言うなら買わない」って言われて結局買ってもらえなかったんだけど(笑)。それで何もできなかったけど曲は作れると思って、鼻歌で作曲するっていう生活を過ごしてたよ(笑)。

ハルト:「氷室京介」を聞いて「かっこいい」って思って、4歳の頃からライブに行ってた。中学生の頃には1人でライブ行ってたし、中2の頃には自分でファンクラブ入ってた。住んでた地域のおじさんにファンがいたから、そのおじさんと奥さんと3人でライブに行ったりしてたね。

アダム:なにそれ!

ハルト:交通整備のおじさんが氷室が好きだったの。いつも学校行くときに止まって、氷室の話をして「ライブ行ってきたよ」ってお土産くれたりして。その人のおかげもあるかな。

アダム:かわいくて仕方ないだろうね。

ハルト:お父さんも好きだったんだけど、お父さんが氷室のこと好きな気持ちよりも俺の方が強くなりすぎちゃって。だからアルバム発売ってなったら逆算してずっと家で皿洗いとかお手伝いをするの。100円ずつ貯めてアルバムのお金を貯めたら、ちゃんと発売日にアマゾンで届くようになってて、アルバムが手に入ったらお母さんとドライブに行って車で聞いてた。それでそのままライブ1人で行って泣くみたいな(笑)。

「俺って何もできないし、こんなんでいいのかな」ってずっと思いながら、、。(ハルト)

ハルト:人みたいな感じじゃなくて俺はとにかく普通。高校・大学受験とかのときに頑張り切れない自分への情けなさみたいなのものがずっとあって。テレビに映るスポーツで活躍してる男の子たちを見ると、めっちゃ劣等感を感じてしまって。「俺って何もできないし、こんなんでいいのかな」ってずっと思いながら、親に申し訳ないと思ってたんだよ。頑張り切れないままとりあえず大学まで行ったみたいな。それの反動なのか、友達の家に楽器があって弾きだしたら楽しくなってきて、今に至るって感じ。

ハルト:中学生くらいから5年間くらい鬱っぽくなってたかも。誰にも言えない悩みがあって、1人で考え込みすぎちゃって。親にも言えないし誰にも言えなくて、どんどん気分が落ち込んでいって、さらにそういう劣等感みたいなものを感じてた。たまにホットラインみたいなところに電話してたもん。小学生のときに電話して、おじいちゃんと話して、泣いたりしてたよ。

アダム:ギリギリだったんだね。

ハルト:それも自分の性格に繋がってたりもすると思うんだよね。不安症なとことか。

アダム:不安症ってすごい人らしいよね、人より「不安」「心配」って感じる人って、なんかめっちゃすごい、、。

ハルト:アダムくんは違うの?

アダム:最近ないなー。

ハルト:サラちゃんも違う?

サラ:最初は不安とかあるからちゃんとやってたんだけど、「やんなくても何とか大丈夫」を繰り返しちゃったから安心になってる。「まあ大丈夫!」みたいな(笑)。

ハルト:不安からうまく切り離したりとか、距離取れたりとかした方がいいよね。

アダム:ライブ前の緊張とかはめっちゃある。それとは別だもんね。

ハルト:そうそう。どっちかっていうとプレッシャーなのよ。最悪のことを考えすぎちゃったりとかさ。中学校のとき自負してたのが、自分がこうなってこうなって、、っていう(最悪の)ゴールまで行くスピードにおいては世界1なんじゃないかって(笑)。

アダム:なんかネット記事で読んだんだよね。すごいらしいんだよ。

ハルト:ありがとう(笑)。

アダム:そういう人がいないとだめなんだよ。

ハルト:コミュニティのなかでってこと?

アダム:そう役割。

サラ:あ!読んだかも。みんながおんなじ方向に行っちゃったときに、それとは真逆の方向で考える人がいた方が人類の生存が保てるみたいな。

アダム:そう!みんなが楽観視している中で、1人だけ不安になっちゃうとかもそういう感じ。

ハルト:ビビりっていう性格がもともとある。サラちゃんが遅刻してなかったって言ったじゃん。俺も高校2年生で遅刻するまで1回も遅刻したことなくて。高校2年生で遅刻したらそっからなんとも思わなくなるのよ。

ハルト:それまでちゃんとやってたのはビビってたんだと思う。親に怒られること、先生に怒られることとか。ちゃんと提出しなかったら人生が終わっちゃったりするとかね。小さい頃は視野が狭いし、その世界が全てだからそうなると思うんだけどさ。そういう人生だったと思う。

新学期を迎えた学生に向けて

別の場所を探していくのもいいかなって。「いつでもこっちにはこういう世界があるから大丈夫」「教室の中だけが全てじゃない」(サラ)

ーこのインタビューのリリースが学生にとって新学期のタイミングになります。新学期・新生活を迎えた人達にアドバイスなどをいただけますか?

アダム:なんか普通のことだけど、環境変わったり、いろいろあると思うんですけど、なんとかやっといてください!

ハルト:なんとかやっといてください?!それでいいの?

アダム:思いつかないんだよなー。

ハルト:俺はあるよ。新生活とかやっぱり出会ったこと無い人に出会うのはマジで楽しいから、出会えるときにいろんな人と出会えてた方がいいなって思う。

ー不安症のハルトさんは新学期にしんどくなってしまうことはなかったですか?

ハルト:あー、学校で嫌われたりとか。怖いもんね。嫌われるとか怖いのは仕方ない。でもあんまり出しゃばりすぎると自分も疲れるし、目立とうとして頑張るとか、あんまり無理しなくてもいいんじゃないかと思います(笑)。

アダム:環境変わって行くのは楽しいから、どんどん飛び込んでいってほしいなと思います!

ーサラさんはどうですか?

ハルト:サラちゃんは1番まともに大学生もね。

サラ:まともだったけど、コロナでそんなに行ってないし、あんま大学覚えてないんだよね。環境変わって「学校」ってやっぱり教室の中で、誰と仲良くなるかとかそういうこといっぱい考えちゃったり、派閥とかどうしてもあると思うんだけど、そういうのにうまく入っていくのも大事だし、自分の好きなものとか提示して、仲間見つけるのも大事。だけど、そういうのが無理な人も絶対いるし、私もそういうタイプだったから。自分が好きなものとか別のもの、別の場所を探していくのもいいかなって。「いつでもこっちにはこういう世界があるから大丈夫」「教室の中だけが全てじゃない」っていうのを考えられたらいいんじゃない?って。

ハルト:サラちゃんっぽくていいね。

アダム:しかもみんな自分のプロジェクトをやりながらバンドやってる「moni」っぽい!

<後編はこちらから>


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