倉崎憲 終演後突撃インタビュー 【テレビの大学2026 in 五月祭】

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2026年5月17日に開催された『テレビの大学2026 in 五月祭』。本日は、トークショーに出演していただいた倉崎憲さんにWEB MAGAZINE AGESTOCKが独占突撃インタビューをさせていただきました!

多くのヒット作に携わってきた倉崎憲さんから学生に伝えたいメッセージを語っていただきました。

倉崎憲さん インタビュー

ーイベントを終えた感想をお聞かせください。

色々なところでお話しさせていただく機会があるのですが、今日は若い方が多く、現役の学生さんもおられましたね。それこそ中学生、高校生とかあるいは親子でいらっしゃる方も多くみられました。やはり若い世代に今日の話を1番聞いていただきたかったので嬉しかったです。

トークショーの終演後も質疑応答だけでなく、会場の外でも色々な来場者のみなさんとお話しさせていただく機会があって、『あんぱん』も含めて実際に見ていただいた方の感想を直接聞けるのは嬉しかったです。現役の東大生も含めて、就職先にテレビ業界を志望してくださっている方とも出会えたので自分にとっても良い時間だったなと思います。

ー「迷える現代の学生」たちと60分間向き合ってみて、彼らの目や会場の熱量からどのようなことを感じられましたか。

みなさんが目指す職業や職種は人それぞれで、今日来ていただいたみなさんがテレビの業界を目指しているわけではないと思います。ただ、ドラマや映画をエンタメとして受け取っている方はとても多いと思うので、物語への愛情のような熱量を感じました。


普段ドラマを作っていて、ネットで感想を色々見るのですが、実際に目の前に人がいて、その方から意見や感想、想いを伝えていただけるというのは非常に良い場だなと思いました。本当にこのような素晴らしいイベントを作っていただいて感謝していますし、来ていただいたみなさんにも感謝しています。

「感情が動いた時に物語が生まれる」とのことですが、退屈を恐れながらも何をしていいかわからない学生が、まず日常の中で「感情を動かす」ために今日からできることは何でしょうか。

スマホを触らないということですかね。

1日24時間しかない中で、どんどん残された時間って限られてるなというのを年々感じます。
特に学生時代の時間って貴重じゃないですか。スマホを見ている時間って本当にもったいないなと思います。リアルな世界で外や旅に出ようという風に思いますし、居心地の良いコミュニティを脱したほうが良いと思いますね。自分が楽な居心地の良いコミュニティだったり、ルーティーンを変えていく。毎日を変えていくことが色々な人との出会いにも繋がると思いますし、自分に刺激を与え続けるということが成長に繋がると思います。

とにかく、いつもと違うことを毎日1つでも良いので、アクションしていただければなと思っています。

ー雨の中、4時間歩いて転職を断ったあの日の自分に、2026年の今、声をかけるとしたらどのような言葉を選びますか。

面白い質問ですね。
いや、正解だったということじゃないですかね。
当時は本当に悩んでいて、50%くらい転職しようと考えていました。あの時鳥肌を立てながら、武者震いしながらした決断は正しかったんだと思います。

あと、やっぱり朝ドラっていう毎日2000万人の人に届けられるコンテンツってなかなか世の中にないので、そこと向き合えたというか。あの舞台に立たせていただいた経験というのは、この先もずっと忘れないだろうなと思います。

ー巨大な組織の中で何百人ものスタッフを巻き込むためには地道なコミュニケーションも不可欠だと思います。倉崎さんが普段の現場で意識しているコミュニケーションの秘訣がありましたら教えてください。

とにかく特定の人だけじゃなくて、あらゆるスタッフ、あらゆる出演者とコミュニケーションを取ることは大事にしていますね。そしてなるべく現場に行くこと。

プロデューサーってやっぱり毎日様々な業務があるので、意外と現場に行く時間ってそんなにないんです。それでも現場では色んなことが起きてるわけで。どの出演者が今何を考えているのかとか、スタッフも誰が元気がないのかというところを含めて、現場に行かないと分かりません。僕は現場が全てだと思っているし、スタジオの中には数十人のあらゆる美術スタッフ、技術スタッフ、監督、助監督、沢山の人がいるんですけど、時間が許す限りなるべく全員と短くてもコミュニケーションを取ろうと心掛けています。

何か違和感を感じた時とかっていうのはすぐに対応するようにしてますし、全員が気持ちいい環境で作品作りに励むことが1番大事なので、環境を整えることを大事にしています。

ー「自分には才能がない」と悩んで、挑戦する前に立ち止まってしまう学生は多いと思います。過去のインタビューで倉崎さんご自身も才能について悩まれた経験があるとお話しされていたのを拝見しました。それでも挑戦を続けてこられた原動力は何だったのでしょうか。

自分じゃなくてもいいかもしれないと思ったというか…。他にも自分より素晴らしい監督がいっぱいいるっていうことは、現場にいたり多くの作品をやると分かるんですよね。
決して自分は才能があるタイプじゃないと分かったんです。

ただ、プロデューサーをやってみて、もしかしたらこっちの方が得意かもと感じたんです。この仕事が好きだし、これだったらずっと打ち込めるかもというものに出会えた。回り道したから出会えた。

向き不向きって人なら誰しもありますよね。だから、自分の得意分野が分かったならば、もうそこをまっしぐらに進んで行った方がいいと思います。自分の専門分野を作った方がいいと思うんですよ。
才能があるとかないとか関係なしに、自分がずっとやりたいと思えるもの、好きと思えるもの。四六時中寝る間も惜しんで向き合いたいと思えるものにとことん向き合うということが大事なんじゃないかなと思っています。

常に走り続けていらっしゃる倉崎さんが、立ち止まりそうになった瞬間や、走れなくなりそうだった時期はありましたか?また、そのときどのように乗り越えましたか?

1つは時間の経過も大きいですね。
やっぱり生きていると365日あらゆる問題が起きたり、凹んでしまうことが多々起きる中で、「時間が解決するから」「またうまくいかない時期が来たな」と現状を受け止めるということ。無理に挽回するのではなくて、自然な気持ちで受け止めるっていうこと。

あと、僕はキャッチコピーがあるんです。
それこそ『あんぱん』の裏テーマの1つとして、「走れ、退屈や不安に追いつかれない速さで。」という言葉を密かに設定していました。

なんて言うんですかね。僕は“幸せ”の反対って“退屈”だと思っていて、1番苦しい時間って自分の部屋で何もしない時間なんですよ。
休みの日とか、本当にそれが辛くて、いてもたってもいられなくなった時に、退屈って感じてしまうのは自分が動けてないからだと気がついて。
自らアクションできていないから。余計なことを考えてしまう時間があるから、辛くなって悩んでしまう。それならば、考える時間がないくらい自分が行動していれば、走ってればいいんだということに気づきました。そう感じてしまった時はなるべく何かしらのアクションをするようにしていますね。

皆さん何かうまくいかないな、退屈だな、と思った時は自分の行動力が足りないなと思って、新たなチャレンジをしてもらえたらなと思います。

今回のイベントを終え、倉崎さんが次に作りたい「世界の人々の感情をぐらんぐらんに揺さぶる物語」の最初の1ページには何が描かれていますか。

え!?それは言えないです(笑)。

まだ言えないんですけど、今は複数の作品を開発し始めていて。やっぱり1つ大事にしたいのは、海外にも届けたいという思いですね。日本に限らず、海外の人にも見てもらえるような目標や計画作り、普遍的な物語を作っていきたいなと思っています。
そのためにも作り手として日本のスタッフだけじゃなくて、海外のスタッフも入れて海外に進みたいですし、より自分たちが作ったコンテンツや物語というのを世界中の人に届けていきたいなと思っています。

最後にメッセージをいただきたいです。

今回、テレビの大学2026と共同で当イベントを主催させていただいたAGESTOCK実行委員会の団員に向けてメッセージをお願いいたします。

AGESTOCK実行委員会は、僕が大学生の時から知っていました。
20年くらい前ですね。自分も学生時代に関西の方で学生団体に所属していたんですけれど、AGESTOCK実行委員会っていう存在はすごく大きかったんですよ。
大きなイベント企画の団体として、関西にも名前が広がっていたんです。

自分がイベントに参加したり出演する側になって、本当にイベントって1番人の心を動かしやすいというか、人の気持ちや勇気を後押ししやすいものだと思っています。それを、学生時代に年間でいくつも運営するっていうのは何事にも代えがたい経験だと思うので、とてもリスペクトしています。

その中で、チームとして規模が大きいとは思いますが、AGESTOCK実行委員会のそれぞれのポジションの中で、自分ができる最大限のことに一人一人がトライしていけばもっともっと強い団体になるんじゃないかと思っています。応援しています!

全国の学生読者に向けてメッセージをお願いします。

そうですね。さっきも「走れ、退屈や不安に追いつかれない速さで。」と話しましたが、もう1つ僕のモットーがあって。「一日一生、一生一日」という言葉をすごく大切にしています。
人生って、本当に短いんです。

この記事は大学1年生から4年生までたくさんの方が読んでいると思いますけど、人生って20代、30代の時が特に一瞬だから。「一日一生」という言葉を聞くと1日を一生のように生きたいというか、1日の中で色々な感情を味わいたいし、いろんな経験をしたいと思えるんです。なぜなら人生は1回だからという。

1日の濃度を高めていくことが学生生活を充実できる方法だと思います。

また、とにかく世界を旅してほしいです。どんどん自分の価値観を壊し続けてほしいと思っていますね。

貴重なお話を聞かせていただきありがとうございました!

倉崎さんの真剣な想いが詰まった作品に、これからも注目です!👀

テレビの大学2026 in 五月祭 

名称 テレビの大学2026 in 五月祭
日時 2026年5月17日(日)
開場12:15 / 開演13:00
会場 東京大学本郷キャンパス 理学部1号館285講義室
主催 AGESTOCK2026実行委員会
テレビの大学2026実行委員会
ゲスト 倉崎憲
チケット 全席指定:無料
こちらからお申し込みいただけます

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