みなさんこんにちは☀️
突然ですが、公認会計士という職業についてご存知でしょうか?
名前を耳にした方は多いと思いますが、どんな職業か正確に説明できますか…?
今回公認会計士の資格を持ち、CPA会計学院にて講師を務めている方に、実際に色々インタビューしてきました!
特に将来のキャリアについて考え始めた大学1,2年生、進路や就活で悩んでいる大学3,4年生必見です🙌
CPA講師インタビュー
公認会計士とは
ー公認会計士はどのような職業ですか?
日本の会社は財務諸表(決算書)という報告書を作成し報告する義務があります。
公認会計士は、会社が作成した決算書が正しいかをチェックする仕事です。決算書には、一年間の売上高や利益、資産や借金の金額などが記載されており、それらの金額が正しいかチェック(監査)をします。監査は、会計に詳しい公認会計士だからこそ行える業務であり、公認会計士の独占業務(※)になっています。
(※)公認会計士資格を取得していないと、監査業務は行えません。
ー会計士試験に合格後、まずどのような仕事につくのでしょうか。
会計士試験には、1次試験と2次試験があります。2次試験合格後、ほとんどの人は監査法人という、会計士が監査業務を行う専門の会社に入ります。その理由は、監査法人に行くことで色々な会社について知ることが出来たり、経験を積んだりすることができるほか、公認会計士を取得するために必要な業務経験を行うことが出来るからです。
少し補足をすると、1次試験および2次試験に合格するだけでは公認会計士にはなれません。
2次試験合格後に3年間の実務経験を必要とするのと、補習所(大学のような単位制度の場所)で3年間の勉強の後、修了考査に合格すると“公認”会計士になれます。
将来的に、転職やキャリアアップを考える時に、“公認”があるかないかでも転職先に影響が出てくるため、多くの人は監査法人において実務経験を行い、公認会計士を取得することになります。
そして、公認会計士登録をした後に、より自分の興味がある道へと進む形になります。
監査法人での経験について
ー監査法人において、監査業務することでどのような能力が培われるのか、今後のキャリアにどのように役立つのか知りたいです。
監査業務においては、財務諸表の監査の他に契約書などの資料のチェックや、内部統制(会社内のルール)が適切かどうか、またそれがきちんと実行されているかなどを確認する作業も行います。また、会社の経営者や経理部の部長など、役員クラスの方々と話す機会もあります。これも監査法人で働いている中での貴重な経験だと思います。
このように、数値の計算だけではなく、会社のビジネスモデルについて知ることができたり、色々な会社の内部統制について細かく触れられたりすることができます。
しっかりした大企業の内部統制を知り今後のキャリアに役立てる事もできます。
合格した!その後は…?
ー一般的にどんな会社に就職するのでしょうか。
監査法人の後の一般的なキャリアといっても色々な道があります。大きく以下の4つのパターンに分けることができると思います。
②会計の仕事や内部統制専門、不正専門などのコンサルティング系の会社に転職する。
③一般の事業会社に転職して経理業務などを行う。(経理部や、経営企画に触れた機会を生かして経営企画部などに行く人も多い。)
④独立・起業をする。(税理士の登録もして個人で税務業務の相談を受ける等)
公認会計士試験に合格すると、税理士と行政書士の資格が試験なしで登録出来ることもあり、転職の幅はかなり広いと思います。
ー監査法人以外の仕事に転職した理由などがありましたらお願いします。
私自身は今会計専門の予備校で講師として働いていますが、受験生時代に会計を学ぶのが楽しかったこと、人に教えるのが好きなことなどを踏まえて講師になりました。
3年の監査で色々な会社に出会うので、人それぞれ興味を持つ分野が出てきます。その興味を持った道に転職される方が多いかなと思います。
会計士試験に合格すると、会計士にならないといけないと思う人は多いと思いますがそんなことはないです!日本の会社なら他の仕事でも意外と使える場面が多いです。勉強して無駄にはならないと思います。