【~前編~「moni」ロングインタビュー】「moni」のはじまり

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東京のライブハウスを中心にバンド・ソロ活動を行うソングライター4人が、2023年3月に結成した注目の4ピースバンド「moni」。2023年6月8日、結成からわずか3ヶ月にして初リリースした「ラブリー」は、約1か月で累計再生回数1万回再生を記録。同月、下北沢THREEにて開催したワンマンライブは大盛況に幕を閉じた。

結成1年を迎えた「moni」から、Vo.モニ・ハルトGt.モニ・アダムKey.モニ・サラを迎え、前後編に渡るロングインタビューを実施。これまでに「moni」としてのメディア出演はなく、今回が初のインタビューとなる。

前編では、バンド結成秘話を中心に「moni」のはじまりに迫り、さらには学生時代を掘り下げ、3人の人間性を探った。

どこからか穏やかな風と懐かしいときめきを運んできてくれる「moni」の奏でる音楽。

その裏には、夜通し遊んだハチャメチャな一夜、バンドを揺るがした喧嘩事件、不良に憧れた学生時代が…。

(取材・文=ツムギ、撮影=アヤネ)

moni

左から、Key.モニ・サラ、Vo.モニ・ハルト、橋本=タフネス=樹(サポートベース)Gt.モニ・アダム、Dr.モニ・サンゴ。

「moni」年表

2023.3 バンド結成

2023.6.8 「ラブリー」リリース

2023.6.21 「モニ・マイマイ~はじめてのワンマンライブ~」開催

2023.9.29 「夕暮れの君」リリース

「moni」公式SNS

YouTube:@moni_band

X:@moni_band

Vo.モニ・ハルト

シンガーソングライター「やまもとはると」。2022年に福岡から上京。4月から8月まで連続配信リリースを発表するが、第一弾配信シングル「追憶」がリリースされた。5月16日には下北沢THREEにて秋山璃月、西村竜哉を迎えた自主企画ライブ「おいでよ」を開催。

Instagram:@ha_ru6652

X:@harutosan8610

Gt.モニ・アダム

別称「岩崎優也/アダム」。2人組バンド「SUNNY CAR WASH」にて人気を博し、2021年の解散後も弾き語りスタイルやバンド編成でソロ活動を行ってきた。2024年4月には新しいバンド「ズットユース」を結成。2024年5月10日には、出演映画「不死身ラヴァーズ」が公開。

Instagram:@adamatica

X:@adamatic

Key.モニ・サラ

「カモシタサラ」として、フェス出演や主題歌起用などが続いている注目のバンド「インナージャーニー」のGt./Vo.として活動。2024年4月より、FM NACK5にてラジオ番組『インナージャーニーの「おしゃべりじょうずかな」』がスタート。弾き語りスタイルでのソロ活動も精力的に行い、バンド・ソロで人気を集めている。

Instagram:@sarakamone

X:@sarahkamoshita

Dr.モニ・サンゴ

別称「椿三期」。「The Flying Videotape」「ろくようび」「秋山璃月バンド」など、様々なバンドでドラマーとして活躍。楽曲制作・アート・俳優とクリエイティブに幅広く活動している。

Instagram:@newtsubakisango

X:@sango_0423

sup.Ba.𣘺=タフネス=樹

サポートベースとして「moni」を支える。5人組バンド「キイチビール&ザ・ホーリーティッツ」を2021年に解散した後もベーシストとして様々な楽曲に携わっている。

Instagram:@mizuoke

X:@mizuoke

「moni」ロングインタビュー

モニ・ハルトとモニ・アダムの出会い

シンパシー感じるなと思って(アダム)

ー「moni」結成の経緯を教えてください。

ハルト:璃月くん(秋山璃月)との写真をストーリーに載せたとき、アダムくんがそれに反応してきてくれて、アダムくんも一緒に遊ぼうよって俺が返信したのがきっかけかな。

アダム:璃月は、俺が「SUNNY CAR WASH」ってバンドやってた時から、未確認フェスティバル2016とかの時から知り合ってて、結構遊んだりしてたんだよね。

ハルト:路上ライブとかしてたよね。

アダム:そう。路上ライブしたりとか、イベントもツーマンとかしたりとか。

アダム:ハルトのライブ映像とか見た時に、すっごいすてきな歌声だし、なんか好きな音楽も似てるなって思ってて。それでフォローさせてもらって。そしたらもう、すぐフォロー返ってきて(笑)。それで、璃月ともお友達なんだってハート押して。いろんなものが繋がって。カバーする曲の選曲とかも好きだったし、シンパシー感じるなと思って。

ハルト:遊ぼうよって送ってから、たぶん1、2週間後には会ってたと思うんだよね。

アダム:そうだね。

ハルト:遅刻してきたけどね。2時間(笑)。アダムくんもその日はいろいろあったみたいで。アダムくんは一体いつ来るんだろうかと思ってたら来てくれたんです。そのときに、ベースメント(下北沢BASEMENTBAR)に2人で行ったんだけど、ぎがもえかさんと井上杜和くんと、俺と、アダムくんで飲んだよね。で、その1週間後くらいに、一緒に曲作ろうって話になって。

ー初対面で、曲を作ろうとなってしまうのがすごいですよね。

ハルト:うん。それもベースメントに行った当日に話してたからね。

アダム:当日にね。なんかバンド組もうぜみたいになって。

ハルト:それで曲作るために吉祥寺で待ち合わせしたんだけど、また時間通りに来なくて(笑)。2人で昼ごはんを食べて、スタジオに入って、俺が作ってきた曲を歌いながらアダムくんが隣でギター弾くとかをやって。それで出来たのが「なだらかに」って曲なんだよね。まだリリースしてないけど。

モニ・サラの加入

サラちゃんが入って楽しかったよね。ワクワクするし、みんなとバンド組めると思ってなかったからね。(ハルト)

ーサラさんはどのタイミングで2人に加わったのでしょうか。

アダム:僕、バンドを解散してソロになって、自分の作る曲を誰か歌って欲しいなとか思ってた時期で仲間を探したときに、ハルトと出会って。サラちゃんもお互い知り合いだったんだよね。

ハルト:そう。俺も仲間探してて。アダムくんと出会って、2人で曲作って盛り上がってたところ、次は「メンバーどうする」ってなるわけよ。そこで(アダムのバンドで)サポートしてたタフネスさんにお願いしたらOKしてくれた。そのときに、キーボードを弾けるメンバーも欲しいってなったよね。「女の人いてもいいんじゃない?」ってのがあったよね。

アダム:うん。

ハルト:歌声とかコーラスに女性の声がいるといいなと思って、俺が「確かサラちゃんがピアノ弾けるらしいよ」ってアダムくんに言った(笑)。

サラ:いや、ちがうよ(笑)。

ハルト:俺完全にその記憶なんだけど(笑)。

サラ:ハルトくんが主催した「おいでよ」っていうイベントで、ライブの最後に3人でなんか一緒に1曲2曲やろうってなったときに、「ピアノ弾ける?」って言われて。「あ、じゃあ、いけるっちゃいける」って感じで。ピアノ、ピアノ?って小学校ぶり、?みたいなまま。その日のためならいっかと思って。でも気づいたら「バンドでいいんじゃない?」って感じで、ずるずる(笑)。

ー当初はその日限りのキーボードのつもりだったということですか?

サラ:うん。キーボードなんか弾いたことない完全に初心者で。「キーボードでいいんですか?!」っていう感じ(笑)。

アダム:俺ら的にはさ、「サラちゃんどうにかメンバーにしちゃおうよ」みたいなのはあった(笑)。

ハルト:サラちゃんが入って楽しかったよね。ワクワクするし、みんなとバンド組めると思ってなかったからね。

アダムサラちゃんがほんとに音楽的にすごいというか。タフさんもそうだけど、「ラブリー」に関してはかなりサラちゃんの音楽の才能に救われている。あのピアノソロとかすごいし、一瞬でコーラスとかね。

ハルト:そう!!!

一同:(笑)

サラ:曲がいいんで。

アダム:いやー(照)。みんないい曲書く、、。

ハルト:もちろんアダムくんが書いてきた曲をやってるけど、サラちゃんはピアノ初心者って言うけど、ライブ演奏とか聞き返すとそうは思えなくて、いつもすごいって思うもん。弾けらっしゃるなって思って。

サラ:弾けらっしゃる?!

アダム:日本語大丈夫?!

モニ・サンゴの加入

サンゴはすごいエネルギッシュな人間で、遊んでてもどこまでも突っ走っていくようなエネルギーを持ってて。(アダム)

ーサンゴさんがバンドに加わったのはいつですか?

ハルト:サンゴくんが加入したのは12月なんだよね。みんなで夜通し遊んだ日

アダム:そうだね。夜通し大富豪をした日。

ハルト:その日は朝から俺たち遊んでたんだよね。朝から次郎系ラーメン行って、新代田から下北まで歩いて、夕方くらいにサンゴ呼び出して。そのときにバンドに誘ったよね。

アダム:サンゴとの出会い衝撃だったな。俺、そのとき初対面かな。共演はあったけどちゃんと話したのはハルト伝いで。最初、靴を右と左違うの履いてきてて、「なんか間違えちゃった」みたいな(笑)。すごい人だったな。

アダム:話聞いてるうちに年齢聞いたらすごい若くて、そっかそっかみたいな。すごい若いよね?

サラ:会ったときは10代?

ハルト:19だよね。俺が2人を繋げたけど、2人はものすごく自由というか(笑)。俺はなんか真面目になっちゃうときがあるから。

アダム:そう。ハルトは結構まとも。サンゴはすごいエネルギッシュな人間で、遊んでてもどこまでも突っ走っていくようなエネルギーを持ってて。ドラムのプレーとかもそんな感じがするし、なんだろ、、ちょっと危険というか危うい感じがありつつという感じで、かっこいいよね。

初リリース曲「ラブリー」

曲提供みたいなテンションで作ってみたんですよ。

そうすると、自分が歌うつもりで作るよりも明るく作れたりとか、違う曲が作れる気がしてて。(アダム)

―Vo.がハルトさん、Gt.はアダムさんというバンド構成はもう決定事項でしたか?

アダム:そう決まってた。

ハルト:俺は普段弾き語りをやってて、リードギターみたいなのができるわけじゃないのと、歌いたいタイプだから。

アダム:僕もギターの腕を鍛えたいし。あと、例えば「ラブリー」とか作ったときは、曲提供みたいなテンションで作ってみたんですよ。女性のシンガーソングライターとかが歌ってくれるイメージ。そうすると自分が歌うつもりで作るよりも明るく作れたりとか、違う曲が作れる気がしてて。そういうのやっていた頃と(ハルトと)出会ったタイミングとかが重なって。って感じだった気がします。それで、「ハルトが歌ってよー!」って感じ。

「ラブリー」はこちらから

ハルト:(「ラブリー」の)デモを最初聞いた時に「かわいい」って言ったらしくて。デモを聴きながら俺が勝手に弾いて、「ラブリーって言ってるから題名はラブリーにしよう」ってなった。

アダム:「ラブリー」とかはギターソロが入ってて、俺のフレーズのように弾いてるけど、全然自分で考えてなくて。みんなに「ちょっと考えてー!」とか言って甘えて、みんなで考えるんです(笑)。そういう感じでやってます。

ハルト:みんなが思いついたことをぽんぽん言ったりしたんだと思うな。あとは「タフネスさんにどうですか!」って言ったりね(笑)。

アダム:先生なんだよね(笑)。

ハルト:思い出した思い出した。結構タフネスさんに頼ってたわ。「今のどうですか!」って聞いてた気がする。

アダム命名の「moni

moni、、、。

別に納得もいってないっすけど(笑)(アダム)

ーバンド名「moni」の由来を教えてください。

アダム:僕がつけたんですけど、、。てか、誰も案出さなくて(笑)。

一同:(笑)

アダム:焦ってノートに造語みたいなのをいっぱい書いて。メンバーみんなかっこいいってよりかわいい系なのかなって感じがしてたので、語感でかわいい言葉を選んだ気がします。平和な感じみたいな、あんまりとげとげしてない感じにしたかった。

ー「moni」という案があがってきてどうでしたか?

ハルト:別に何の印象もない(笑)。

アダム:あなたたちはたぶんね、バンド名はなんでもいいって(笑)。

ハルト:俺にはネーミングセンスが無いから(笑)。

サラ:気づいたら「moniなんだ。」ってなった気がする。

ハルト:ライブの初出演に向けてバンド名を迫られてたんだよね。それで案が出てた「moni」でよくない?みたいになった気がする。

アダム:moni、、。別に納得もいってないっすけど(笑)。

ハルト:でも結果的に良かったと思うよ。

アダム:ロゴも作りやすそうだしね。

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