ダンスが広げたエンターテイメントの輪・アーティストの絆 ~音楽の日2024~

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7月13日に放送された「音楽の日2024」。午後2時から8時間生放送で豪華アーティスト71組が圧巻のパフォーマンスを見せた。その中での目玉企画『ダンスバトル』を皆さんはご覧になっただろうか。本記事では、グループごとに行われたダンスバトルと、企画に参加したグループのオススメパフォーマンス動画を紹介していく。

音楽の日ダンス企画とは

去年は夢のコラボとして行われたダンス企画。それが今年はバトルをテーマにしてパワーアップ。去年に引き続き世界的ダンスパフォーマンスグループ・s**t kingzがプロデューサーを務め、日本を代表する全18組のダンスボーカルグループが垣根を越えて行った。

それぞれのグループが、日本に希望を与えたヒット曲に振り付けをしたダンスバトルから、1on1のダンスバトル、ダンス界のホープによるハーフタイムショーなど、ダンスを愛するものたちの熱い想いが込められた企画となった。

各グループによるダンスバトル

1回戦 INI vs THE RAMPAGE (テーマ:組み技)

グループごとによるダンスバトル、1回戦は組み技をテーマにINIとTHE RAMPAGEがバトル。

先攻は“勝手にシンドバット”(サザンオールスターズ)を楽曲に選んだINIシンクロ率の高いダンスの中に、ユニークな組み技を取り入れたパフォーマンスを披露。メンバーの背中に書かれた数字が、サビになると歌詞とリンクした振り付けの一部になるのには、驚きと面白さが満載だった。

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後攻は“宿命”(Official髭男dism)を楽曲に選んだTHE RAMPAGE。身体能力の高いメンバーを筆頭に多くの組み技が入れ込まれたパフォーマンスを披露。曲の持つ儚さと力強さの両方を、持ち前の表現力で最大に表現。光り輝く白衣装で踊る彼らはまさに希望の光のようであった。

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2回戦 Da-iCE vs TOMORROW X TOGETHER (テーマ:YOASOBI)

2回戦はYOASOBIの楽曲をテーマにDa-iCEとTOMORROW X TOGETHER(以下TXT)がパフォーマンス。

先攻は楽曲に“怪物”を選んだDa-iCE。歌詞にリンクした振り付け演技表情など見ていて楽しいパフォーマンスを披露。曲の途中に、彼らの最新曲「I wonder」の振り付けを入れるというユニークさが印象的であった。

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後攻は楽曲に“夜に駆ける”を選んだTXT。日本人がいないグループでありながら、日本語の楽曲を表情豊かにパフォーマンス。にこやかな表情で、楽し気に踊る彼らは、視聴者も笑顔にしたのではないだろうか。今回はメンバーが1人お休みしていたが、是非5人のパフォーマンスも見たいと感じさせるものであった。

TOMORROW X TOGETHER https://txt-official.jp/

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3回戦 ME:I vs FANTASTICS (テーマ:アニソン)

3回戦はアニソンをテーマにME:IとFANTASTICSがパフォーマンス。

先攻は“残酷な天使のテーゼ”(高橋洋子)を楽曲に選んだME:I。Z世代が選ぶ2024年上半期トレンド・アイドル部門で1位となったME:I。曲の雰囲気に合わせ、しなやかな動きが多く、大人の女性を感じさせるパフォーマンスは、普段の可愛げな雰囲気と180度違うものであった。また、黒一色の衣装、鋭い視線にクールな表情は意気込みで話していたように最初の5秒で視聴者の心を掴むものであった。

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後攻FANTASTICSは“Get Wild”(TM NETWORK)でパフォーマンス。これまでの踊ってみた企画でも、高いダンススキルだけでなく構成などでも魅せてきた彼ら。今回も衣装、構成で楽曲が主題歌となっている「シティーハンター」を表現し、ストーリー性の高いパフォーマンスで視聴者を楽しませた。最後の佐藤大樹のパフォーマンスを締めつつも、少し含みのある表情は、作品をより一層ストーリー性のあるものにしたと感じる。

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4回戦 三代目 J SOUL BROTHERS vs DA PAMP (テーマ:帽子)

4回戦は帽子をテーマに三代目 J SOUL BROTHERS(以下JSB)とDA PAMPがパフォーマンス。

先攻は“come again”(m-fio)を楽曲に選んだJSB。黒のハットや曲、照明や振り付けなど、パフォーマンスを構成するすべての要素から、大人の色気余裕などの雰囲気を感じさせた。高いシンクロ率ではなく、個々のダンススキル、踊り方の癖で魅せるのも、ダンスを長くやってきた彼らだからこそのものである。

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後攻DA PAMPは“のびしろ”(Creepy Nuts)で華麗なキャップさばきを見せた。ソロのダンスパートや、バトル相手であるJSBの楽曲の振り付けを入れ、エンタメ性の高いパフォーマンスからバトルの上手さを感じさせた。

DA PAMP 左からKIMI、YORI、TOMO、U-YEAH https://www.dapump.jp/profile/

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5回戦 JO1 vs Travis Japan (テーマ:マイケル・ジャクソン)

5回戦はマイケル・ジャクソンをテーマにJO1とTravis Japanがパフォーマンス。

先攻は“BEAT IT”を楽曲に選んだJO1。マイケル・ジャクソンを感じさせる振り付けが印象に残るダンスを披露。また、楽曲の特徴的な音を捉えた音ハメも気持ちがよく、思わず声が出てしまうパフォーマンスであった。

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後攻は“BAD”を楽曲に選んだTravis Japan。序盤から細かいフリを高いシンクロ率で魅せるパフォーマンスは、NYで武者修行を重ねてきた彼らのスキルが惜しみもなく発揮されていた。緩急がありながらも、シンクロ率の高いパフォーマンスに、他のアーティストが歓声をあげるのにも納得だ。

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6回戦 GENERATIONS vs 新しい学校のリーダーズ (テーマ:昭和の名曲)

6回戦は昭和の名曲をテーマにGENERATIONSと新しい学校のリーダーズがパフォーマンス。

先攻は“Romanticが止まらない”(C-C-B)を楽曲に選んだGENERATIONS新体制となってから、地上波では初のパフォーマンス。4人とは思わせない気迫と、ダンスのキレから伝わる気合が見応えあるパフォーマンスであった。

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後攻新しい学校のリーダーズは“恋のダイヤル6700”(フィンガー5)を楽曲に選びパフォーマンス。イントロ部分でバトルに参加しているアーティストを魅了し、ステージのボルテージは一気に上昇。普段も型破りな彼女たちのパフォーマンスは、芸術作品のようであり、一瞬にして釘付けになり、心を掴まれるものであった。

新しい学校のリーダーズ https://x.com/japanleaders

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7回戦 AKBグループ vs 坂道グループ (テーマ:布)

7回戦はを使ったパフォーマンスをテーマにAKBグループと坂道グループがバトル。

先攻は“アゲハ蝶”(ポルノグラフィティ)を楽曲に選んだAKBグループ扇子に布をくっつけた小道具を使い、アゲハ蝶が飛んでいるような華麗なダンスをみせた。「根も葉もRumor」をきっかけにダンスのレベルが一段と上がったAKBグループ。進化が止まらない彼女たちのパフォーマンスはまた見たいと中毒性のあるものに感じられた。

AKBグループ https://x.com/AKB48_staff

AKB48のオススメ動画はこちら↓

 

後攻坂道グループは、“白日”(King Gun)を楽曲にパフォーマンス。曲に合った儚く悲し気な視線、表情はダンス以上に視聴者を世界観に引き込むものであった。また、テーマである布を目隠しに使い、動きの多いサビを仕上げるには、長時間の練習が必要だったのではないかと思われる。そこをきれいに仕上げたことにより、努力がうかがえるパフォーマンスであった。

坂道グループ https://x.com/nogizaka46

櫻坂46のオススメ動画はこちら↓

 

8回戦 超特急 vs &TEAM (テーマ:イス)

8回戦はイスをテーマに超特急と&TEAMがパフォーマンス。

先攻は“Boby Feels EXIT”(安室奈美恵)を楽曲に選んだ超特急。音楽の日のオープニングを飾った彼らのパフォーマンスとはがらりと変わり、同一人物かを疑うほどのギャップを見せつけた。サビでのイスを使った場面では、カウントずれが左から右だったものが、センターから端に変わるのには構成力の高さを見せつけるものであった。

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後攻&TEAMは“きらり”(藤井風)を楽曲に選びパフォーマンス。一連が夢の中であったという設定のもと、イスを座るだけでなく、滑り台やベットなど多様に使っているのにはワクワクさせられた。楽曲、衣装、イス、全てから夏を感じさせる爽やかなパフォーマンスであった。

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9回戦 BE:FIRST vs Snow Man (テーマ:映画主題歌)

グループごとによるダンスバトル最後の対決、9回戦は映画主題歌をテーマにBE:FIRSTとSnow Manがバトル。ダンスに定評のある2組のパフォーマンスはどちらも瞬きを許すものではなく、最終戦にふさわしいバトルとなった。

先攻BE:FIRST。シン・エヴァンゲリオン劇場版の主題歌“One Last Kiss”(宇多田ヒカル)を楽曲に選びパフォーマンス。落ち着いた曲調に合わせ、激しいダンスではなかったが、だからこそ彼らのダンススキルが際立っていた。彼らのパフォーマンスは楽曲の音だけではなく、視聴者の心も掴むものであった。

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後攻はロッキー3の主題歌“EYE OF THE TIGER”(Survivor)を楽曲にSnow Manから佐久間大介、岩本照、宮館涼太の選抜メンバー3人がパフォーマンス。数多くのポイントで見せつけるダンススキルはもちろんのこと、終盤の華麗なバク転からの腕立て伏せは、曲のイメージを確実に掴み、それを表現するユーモアを持ち合わせた彼らにしかできないパフォーマンスであった。

Snow Man 左から佐久間大介、岩本照、宮館涼太 https://mentrecording.jp/snowman/profile/

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最後に

普段見ていなかったアーティストのパフォーマンスを観る機会にもなった今回のダンスバトル。バトルという名称ではあったが、ダンスで想いを表現する視聴者の心を動かすという同じ志を持ったものたちのパフォーマンスには様々な意味があったと感じる。本記事で紹介したパフォーマンス動画を見て、来年もまた垣根を越えたパフォーマンスが見れることを期待したい。


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