【学祭JACK2019】東大の「究め人」図鑑

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こんにちは~~~!
最近寒くなって1限の日の朝5時起きがだいぶ渋いあんぬで~す

学祭JACK2019も今回で第8弾!次でラストになります
あっという間ですねえ

そんな第8弾で潜入したのは……

東京大学 駒場祭!!!!!

「頭がいい」
「なんかすごい」

そんなイメージをみなさん持っていると思いますが、東大生のすごさは「ひとつのことを極限まで追求できる探求心」にあるのではないかと思います

今回はなかでも、日常にあふれているものを究めている東大生を探してきました!

濃~いお話がたくさんで、記事にまとめるのも一苦労だった(笑)東大生のアツい想い、ご紹介します☆

1.「襖」

日本の伝統的な家屋に必要不可欠な襖

おじいちゃんおばあちゃんのお家には襖があった、という人も多いのでは?

東大襖クラブさんはそんな襖の張替えについて学んでいるサークルさんです♪

実際に襖の張替え依頼も受けている本格的なサークル……!

今回、部員の一人である西尾さんが取材を受けてくださいました(o´∀`)

襖クラブにはいったキッカケはなんですか?

もともと襖に興味があったわけではなくて。大学生活で何か新しいことを始めてみようと思って、それで全く知らない襖の世界に飛び込むことにしました。
住んでいた家が古い家で、襖が身近なところにあったことも襖クラブに入った一因です。

部員さんが作ったミニ襖!サイズ感がかわいかった〜〜〜

襖の魅力を教えてください!

どこにでもあるようなものだけど、あまり知られていないような工夫がそこかしこに散りばめられているところです。
たとえば、上の枠と下の枠の長さが微妙に違ったり、左右の奥行が引き手がない側が厚くなっていて、そうすることによって真ん中がぴったり合わさるようになっていたり。
細かい工夫が施されているところが、襖を学んでいくうえで「こんな工夫がされているんだ」っていう驚きがあって魅力的だなと思っています。そこが好きですね!

張替えの技術は先輩から学ぶんでしょうか?

先輩から学ぶことももちろんありますが、自分ひとりで創意工夫してやっていくところもあります。
勉強だと、たとえば因数分解はこうやるんだよ、って言われたらそのやり方そのまま真似すれば絶対できるけれど、襖は先輩に教えてもらったことをそのままやってできるわけじゃなくて、経験を積んでいくうえで自分の感覚で学んでいく部分も多くありますね。

襖張替え実演、30分で一枚の襖の張替えが完了しました……!早い!!

やりがいはなんですか?

襖を張り替えただけでも家の雰囲気が変わるんです。なんか新しくなったなって……。
その瞬間が好きで、やってます!

これからの抱負を教えてください

先輩になるにつれて襖を貼る動きに無駄が無くなっていくんですね。
私なんかはまだまだ張れるんですけど、時間がかかる感じなので、そこをどんどん究めていきたいです。先輩みたいに近づいていきたいなっていうのが今の目標です。

東大襖クラブは1年生の間に2回試験があるのですが、それに合格できた人だけが本部員になれるそうです

そんな試験を突破した西尾さん、まさに「職人」といった印象を受けました!

おうちに襖があるみなさん、是非東大襖クラブに張替え依頼してみたらいかがでしょうか!?

2.「器」

陶芸サークル倶楽部楽に所属する、小川さんが器への愛を語ってくださいました!!

毎日の食事で当たり前に使う器

そんな器の見方が変わるかも?????

陶芸サークルに入ろうと思ったキッカケを教えてください!

以前から焼き物自体に興味があって、その延長線上ですね。もともとよく器を見たり買ったりしていました。
東大でサークル探しをしていた時に、やきものを作るこのサークルをみつけて、面白そうだから入ることにしました。

 器の魅力ってなんですか?

ひとことで語るのは難しいですね……笑
日常にあふれているからこそ、どこにいても目に付くからこそ、ひとつとしては、作りかたというか。
学生の作品にしろプロの作品にしろ、手作りが多いので個性っていうものが沢山あって。作り方、釉薬のかけ方、焼き方、そういう過程の中で完成した器はひとつしかなくて。だからこそたくさんの器が溢れている中でも、ひとつひとつ個性があって、そこに価値があると思います。

この器、深い赤に金色が散っていてとっても綺麗でした!!この金色も釉薬の加減で出来た偶然の産物だそうです、なんだか素敵ですね

どんなことにこだわって制作していますか?

前の作品よりきれいにだったりとか、もっと完成度の高いもの……。
自分としても納得のいくもの、手に取っていただく人にもより満足していただけるものを作っています。

これからどんな器を作っていきたいですか?

手にとって「いいな」と思えるもの、です。
いい器ってたぶん底とか横とか、いろいろ持った時の感触とかが、ぱっと手に持った時にいいと思えるのかなと。そういう器を作っていきたいです。

深い愛が伝わってきますよね

このお話を聞いて、私も日々使う器にこだわろうと思えました

いい器で食べたらもっともっと美味しく感じそう!!

3.「折紙」

幼少期、みなさん一度は折紙に触れたことがあるでしょう

でもいつの間にか折紙からは遠ざかってしまった人が多いのではないでしょうか?

そんな折紙を究める、折紙サークル Oristの代表、永山さんにお話を伺いました!!

まずはOristにはいったキッカケを教えてください!

もともと折紙が好きで、折紙サークルに入ろうと思っていたんです。
折紙は中高は少し離れてたんですけど、割とずっとフラットに続けてました。

永山さんが幼少期はじめて覚えた思い出のおりがみ!パタパタ動かして遊べます♪

折紙の魅力はなんですか?

正方形の紙一枚でいろんな形が作れて、割と簡単に創作ができることです。
あとは自分が創作した作品を他の人にも作ってもらえるところも魅力だと思います。
絵とかだと別の人が再現することってできないじゃないですか?だから他の人が再現できるっていうのは、折紙ならではの魅力だと思いますね。

創作者と折り手が違う作品

今回の作品の制作にはどれくらい時間がかかりましたか?

10時間くらいですね。
紙を折りたたむので2~3時間、そこから折ったそのままだとシャープな線がでてきてしまうので、腕をそれっぽくしたり、翼を折り込んでいったり。
仕上げに時間をかけています。

私は不器用で、やっぱり不器用だと折紙難しいなって思ってしまうんですが……

僕も不器用だったんですけど、友人が作ってたやつをどうしても折りたくて。
今は不器用だから大きい紙を使って創作するんですけど、そのころはそんな紙があることを知らなかったので小さい紙で頑張るしかなかったんですよね。
だからできるまでずっとやってました。まじで負けたくなくて!!
折れるようになったころには折り方も完全に覚えてましたね笑

最後に今後の抱負を教えてください

折紙を折ること自体を目的としたようなかっこいいものを折りたいっていうことはもちろんあるんですが、折紙そのものを目的とした、というより、折紙を使って何かできないか、ということにも挑戦していきたいなと思います。

「できるまでやり続ける」という幼少期のエピソードに東大生特有の熱意を感じました!!

「天龍」も一枚の紙からできているなんて信じられないほど細かく折り込まれていて、作品へのこだわりと愛が伝わってきました

これからもみんなの知らない折紙の世界を広めていってほしいです……!

4.おわりに

3人の究め人、いかがでしたでしょうか?

3人それぞれが自分のいる世界に真剣に向き合って、手探りでスキルを磨いていて、そこに「東大生」の片鱗が見えた気がします

今回お邪魔させていただいた駒場祭には、ほかにも魅力あふれる東大生がたくさんいて、もっと取材したかったです(´;ω;`)

「好きなことから脇目も振らず一直線」な彼らを見習って、私も今やれることひとつひとつにしっかり向き合って、常に自分のベストを更新していきたいと思いました!

みなさんも駒場祭に行ったらぜひ、東大生に話しかけてみてください

思いもよらない素敵な世界・素敵な人に出会えるかもしれません