3月5日開催のAGESTOCK2023 in 国立代々木競技場 第一体育館
開演に先駆け、BiSHの アイナ・ジ・エンド さんの単独インタビューを公開!
「この人たちとなら命を削れる、という想い合える心がBiSHの最大の魅力」
AGESTOCK最初で最後の単独インタビューで、アイナ・ジ・エンドが語った事とは…?
BiSH アイナ・ジ・エンド 単独インタビュー
ー今回の代々木第一体育館でのイベント、ステージへのお気持ちをお聞かせください。
毎年、AGESTOCKにはフレッシュさをかなり学ばせていただいて、大学生の方々が青春みたいな熱い気持ちで向き合ってくれていて、私もBiSHが解散するということで最後になるかなと思うので、精一杯向き合っていきたいと思います。
ー今回のセットリストや衣装はどのように考えられていますか?注目ポイントなどあればお聞きしたいです。
BiSHは大きいアリーナとか以外は、全部自分たちでセトリを決めていて、今回はチッチ(セントチヒロ・チッチ)が担当しています。私はチッチのセトリがかなり良いと思っていて、チッチに信頼しきっているところがあるので、今回のセトリをとても楽しみにしています。正直、自分がこうしたいというよりかは、チッチのやりたいことをやりたいっていうのが想いです。
ー今までのAGESTOCKのイベントで最も印象的な出来事やステージはありますか?
2年前のAGESTOCK2021 in TOKYO DOME CITY HALLでは、3日間連続で出させてもらったりして、とても濃い日々を送っていて全部印象に残っています。昨年11月には、早稲田大学に行かせていただいて、終演後のインタビューが印象に残っています。BiSHが凄く好きだと言ってくれる女子大生がいらっしゃって、その子がハシヤスメ(ハシヤスメ・アツコ)の事が好きで、ハシヤスメと話している時に泣き始めちゃったんですけど、「インタビュアーがメンバーと喋れて泣く」という初めての経験をして、シンプルに仕事とかじゃない大学生だからこそ出来る、このピュアな気持ちを受け取れたので自分たちも勇気を貰えましたし、これからさらに良いライブにしなきゃって思いました。
大学生だからこそ、まさにフレッシュな向き合い方をしてくださっていて、そこに対して自分も沢山学ぶことがあって。やっぱり建前とかじゃなくて、本当に音楽が好きだとか、BiSHが好きだとか、自分たちで作り上げてやるぞっていう何の邪念もない熱意っていうところに、学ばせてもらうっていう言葉がぴったりなので、AGESTOCKでは、どれもこれも全部学ばせてもらっています。
ー学生に聴いて欲しい曲を教えてください。
最近出させてもらった『ハッピーエンドじゃなくても』という曲があるんですけど、無理矢理ポジティブにならない、無理矢理励まされない曲だなと思っていて。あと、アユニ(アユニ・D)が作詞した『スーパーヒーローミュージック』という曲も私は好きで、全肯定をする訳じゃないのが良いなと思っています。人間の感情は、一辺倒にすぐ元気になったりするわけではないし、「大丈夫だよ」って言われたとしても、「大丈夫って言ってくるけど責任取れるの?私の人生だよ」とか思うし、「逃げていいよ」系の歌詞とかは、私にはあまり響かなくて。そういうところの上手いことが言えているのが『スーパーヒーローミュージック』とかなのかなと思ったので、是非聴いて欲しいです。
ー今回のイベントを始め、様々なテレビ番組、フェス、イベント等で「BiSH最後」と表されることが多いと思いますが、「最後」という言葉はやはり意識されますか?
そうですね。何をするにしても「最後の撮影だ」とか、「最後の振り付けだ」「最後の野音だ」とか、何かにつけ「最後」というのが付き纏う毎日なので、事ある毎に寂しくはなるんですけど、「最後だからこそ出来るライブ」とか、「最後だからこそ楽しめる撮影」とか、ポジティブな面も沢山あると思っています。
全部が寂しいだけじゃない、悪いわけじゃないっていうところを最近分かってきた感じです。
ーアイナ・ジ・エンドさんが思う清掃員(BiSHファンの総称)の魅力や強みとは何ですか?
自分がどんなにすごい失態をおかしても、自分が「とても良いアイナ・ジ・エンド」を魅せれたとしても、どんな結果が待っていようとも受け止めてくれて、どういう風になっても心の支えになってくれる存在です。もちろん離れていった方もいますし、気が付いたら来なくなって違う子のファンになっているとかも本当に沢山ありました。
8年間こういう活動をやっていて思うことは、その人たちのお陰で、自分の生き様がちゃんとライブに出せたなっていうこと。その人たちが受け止めてくれるから、ありのままで居れたなと思います。
ーライブ会場や特典会でのファンサービスなど、特に印象に残っているファンからの要求はありますか?
昔は、サーフ・ダイブ・モッシュが出来るライブをしていたので、お客さんが人の上に乗って、波に乗って流れてくるみたいにゴロゴロ転がってきて、「おーれーの、アイナ!」って叫んで落ちるんですよ。落ちる時に打ちどころが悪いと骨折などもあったので、私自身、「本当に骨折しないでね」とちょっとヒヤヒヤしていた思い出があります。何かを求められるというよりかは、ファンの方々からアピールしてくれていたなっていう気持ちです。
ーこれまで大変苦しい経験も乗り越えて、BiSHのアイナ・ジ・エンドとして、個人のアイナ・ジ・エンドとして活躍されてきたと思います。自分の軸にしている考え方や大切にしている言葉はありますか?
本当に人様に言えるような事を考えている訳ではなくて。本当に、大学生の皆さんの方が考えて生きているんじゃないかと思うぐらい、毎日朝起きて、仕事に行って、帰ってきて、大好きなご飯を食べて、寝てるだけで何もやっていないんですよ。でも、これが一番大事かなと思っていて。あまり塞ぎこまない、あまり無理をしない、適当にやるところも作るとか、力まないとか、本当に頑張りすぎないっていうところを大事にしています。
ー人として当たり前のことが出来るって凄い事だと思います。私達大学生は色々な事を考えすぎて、余計な事が増えてきてしまうんです。(インタビュアーより)
私自身、大学に行けていないので、「大学生」っていう響きに凄い憧れを持ったまま大人になったんです。何かそういう余計なことを考えてしまうっていう経験すらも少し羨ましく思うというか、それも絶対数年後には、あんな時期があったなって笑えると思うので、今凄く良い経験をされているんだろうなと思いますね。
ーBiSH、そしてメンバーの魅力とは何ですか?
言い表せないぐらい沢山あるんですけど、まとめて言うと、BiSHってみんな表情に出さなかったり、言葉に出さないだけで、命を削る青春を一緒に送ってきたというところがあります。「この人たちとなら命を削れるな」と思い合えるというか、個性があるという言い方もありますが、お互いの「この人とならいける」っていう、想い合える心っていうのがBiSHの最大の魅力かなと思います。
ー2023年「サラバ」したいアイナ・ジ・エンドの悪い癖や習慣はありますか?
生活のだらしなさ。
私本当にだらしないんですよ。丁寧な暮らしをしたい、だらしなさを卒業したいですね。お家に帰って、手洗いうがいだけは出来るんですけど、それ以降が全部出来ない。すごく時間がかかりますし、洗濯とかも出来ないですし、本当に何も出来ないので、ちゃんとやりたいなって思います。もし1週間休みがあったとしても、やらないと思いますね(笑)
ー最後に、読者の皆さんへメッセージをお願いします。
Hump Backのももちゃん(林萌々子)と個人的に仲良くさせてもらっていて、私自身も、ももちゃんのライブ中のMCだとか、しわくちゃな顔で歌っているところとか、音楽以外でもすごく尊敬するものがあるバンドなんです。そういうバンドと一緒にイベントが出来るということが、正直に嬉しいです。それがAGESTOCKっていうのが本当に嬉しいです。BiSHの解散に向けての熱量と共に、Hump Backの生々しい、荒々しいパフォーマンスや素顔も一緒に楽しんでもらえたら良いなと思います。
イベント情報
AGESTOCK2023 in 国立代々木競技場 第一体育館
本当に最後!サラバBiSH!
AGESTOCK2023 in 国立代々木競技場 第一体育館 開催決定!
AGESTOCK2023 in 国立代々木競技場 第一体育館
日時:3月5日(日)
open 12:30 / start 13:30
イベント公式HPはこちら
会場:国立代々木競技場 第一体育館
〒150-0041 東京都渋谷区神南2-1-1
交通アクセス:
JR山手線 原宿駅から徒歩5分
渋谷駅から徒歩15分
東京メトロ千代田線 明治神宮前駅から徒歩5分
代々木公園駅から徒歩10分
副都心線 明治神宮前駅から徒歩5分
有料駐車場あり
グッズ会場販売
10:00〜 販売開始(予定)
※販売時間は状況により予告なく変更になる場合がございます。
※商品は会場での販売数に限りがございますので、早めに完売する可能性もございます。予めご了承ください。
2017年からAGESTOCKのイベントに出演していただき、2022年11月には、早稲田祭のステージにて観客、スタッフ一同に感動を与えてくださったBiSHの皆さん。
このステージが、BiSHのAGESTOCKイベント最後の出演です。
プロフィール
BiSH
アイナ・ジ・エンド、セントチヒロ・チッチ、モモコグミカンパニー、ハシヤスメ・アツコ、リンリン、アユニ・D からなる“楽器を持たないパンクバンド” BiSH。
2015年3月に結成。5月にインディーズデビュー。2016年5月avex traxよりメジャーデビュー。
以降、「オーケストラ」「プロミスザスター」「My landscape」「stereo future」等リリースを重ね、横浜アリーナや幕張メッセ展示場等でワンマンを開催し、ロックフェスにも多数出演。
“The punk band that doesn’t play any instruments” consisting of AiNA THE END, CENTCHiHiRO CHiTTiii, MOMOKO GUMi COMPANY, HASHiYASUME ATSUKO, LiNG LiNG, AYUNi D. The band was founded in March 2015, and made a major debut with Avex Trax in May 2016.
スタッフ一同、皆様のご来場を心よりお待ちしています。
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